会長挨拶

第29回日本臨床救急医学会総会・学術集会
会長 藤見 聡
(大阪急性期・総合医療センター 高度救命救急センター救急診療科)

ご挨拶

 この度、第29回日本臨床救急医学会総会・学術集会の会長を仰せつかりました大阪急性期・総合医療センター救急診療科の藤見聡です。今回の総会・学術集会は,副会長として大阪府医師会加納康至会長および大阪市消防局橋口博之局長、大阪府看護協会弘川摩子会長にご就任いただき, 2026年7月16日(木)〜18日(土)の3日間、大阪国際会議場において開催させていただくこととなりました。まずここに至るまでの皆さまの温かいご支援・ご協力に心から感謝申し上げます。

 今回の学術集会のテーマを説明させていただきます。『三拍子』という言葉は、調和やバランスが揃った状態を象徴するものとして、多くの分野で親しまれています。救急医療の現場でも、複数の要因が揃うことで状況が大きく改善する瞬間をよく経験します。そこで、救急ならではの『三拍子』をテーマに、皆さんが体験した調和やバランスにまつわる事例を共有し、一緒に考える機会にできればと思っています。  

 それと私が勤務している救急診療科は、創設から50年以上が経ちました。救急医療の歴史の中で積み重ねてきた経験や事実があるからこそ、今があり、今後どのように生かされていくべきかを、改めて言葉にし、皆さんと共有する機会にしたいと思います。

 本会の開催にあたり、当センターのスタッフは、地域の一病院としての役割を果たしながら、働き方改革の中で普段の業務時間を調整し、準備に奔走してくれています。不手際がありましたら、それはすべて大会長である私の責任です。スタッフの努力に対して、心から感謝の意を表したいと思います。

 最後になりましたが、本大会が会員の皆さまにとって充実したものとなることを心よりお祈り申し上げるとともに、2025年関西万博の余韻を感じる、活気あふれる夏の大阪で、皆さまとお会いできるのを楽しみにしております。