会長挨拶

第36回日本内視鏡外科学会総会 会長
羽渕友則
秋田大学大学院医学系研究科 腎泌尿器科学講座

このたび、第36回日本内視鏡外科学会総会を主催させていただくこととなりました。このような栄誉を賜りましたことを皆様に心から感謝申し上げます。会期は2023年12月7日(木)~12月9日(土)の3日間、パシフィコ横浜(横浜市)にて開催いたします。

本学会総会のテーマを『我々はどこへ行くのか さらなる技と知の統合へ』(Où Allons Nous ? Into the Advanced Integrated World of Art, Technology, Wisdom and Knowledge)といたしました。

日本内視鏡外科学会は30年以上にわたり、腹腔鏡手術や胸腔鏡手術に代表される内視鏡外科の創出、発展と低侵襲外科治療に大きな貢献を成し遂げてきた学会であります。内視鏡外科は医療の中でも、最もArt、Technologyからなる「技」とWisdom、Knowledgeから成る「知」の統合が要求され、発展した治療領域ではないでしょうか?そして、近年、ロボット支援手術、AI、データサイエンス、等の新たな「技」と「知」がこの内視鏡外科にも導入され、「技」と「知」のさらなる統合とさらなる発展の可能性をひしひしと感じる日々です。

激動の内視鏡外科の世界の行き先は大変楽しみでありますが、本学会会員の多くの方々は「我々はどこへ行くのか」との未知への不安定感と共に、大いなる期待と想いを持っておられるのではないでしょうか?この期待と想いに応え、未来を見据えた「技」と「知」のさらなる統合と発展の可能性を本総会で皆様と共有できれば、との想いでこのようなテーマにさせていただきました。

日々の臨床や研究、そして教育活動において、多忙な日々を過ごしておられる本学会会員、関係諸氏の皆様ではありますが、コロナ禍も終息し、晴れて横浜にお越しいただき、「技」と「知」の成果を発表され、対面で議論を深められることを祈念しております。教室員一同、一丸となって準備を進めてまいります。どうぞ、ご支援のほど、よろしくお願い申し上げます。