演題募集

演題応募期間

2023年3月1日(水)~ 5月10日(水)
2023年5月17日(水)正午まで延長
2023年5月24日(水)正午まで延長
演題募集を締め切りました。
多数のご応募ありがとうございました。

公募演題

シンポジウム
門脈圧亢進症の内視鏡治療、IVR、手術の最前線

司会 於保 和彦 一般財団法人医療・介護・教育研究財団柳川病院 内科
山門 亨一郎 兵庫医科大学 放射線科
谷合 信彦 日本医科大学 消化器外科
司会の言葉
現在わが国における門脈圧亢進症に対する治療は、食道・胃静脈(異所性静脈瘤を含む)に対しては、内視鏡治療ではEIS、EVL、CA法、あるいはこれらの併用療法が、IVRではPTO、BRTOやTIPSなどが、手術療法ではシャント術やHassab術などが行われている。また門脈圧亢進症の様々な合併症に対しては、脾機能亢進症にはPSEや脾摘術が、シャント脳症にはPTO、BRTOや門脈大循環分流術が、難治性腹水には腹腔-静脈シャント術やTIPSが行われている。さらに近年になりportosystemic shunt syndromeという疾患概念が提唱され、BRTOなどで門脈-大循環シャントを閉塞し予後を改善させる試みがなされている。そして肝不全に対しては肝移植が行われている。それぞれの手技は日々改良され、新しい機械、器具の開発、導入も盛んにおこなわれている。本シンポジウムでは各施設で取り組まれている最新の門脈圧亢進症に対する内視鏡、IVR、手術療法の実際を動画を交えて報告いただき、その現状や今後の課題を明らかにし、これからのイノベーション創出に繋がる討論をしたい。

シンポジウム
Portosystemic shunt syndromeの病態と治療

司会 橋爪 誠 北九州古賀病院 内科
近森 文夫 高知赤十字病院 外科
今井 幸紀 埼玉医科大学 消化器内科・肝臓内科
司会の言葉
Portosystemic shunt syndromeは, 門脈大循環短絡路の発達した肝硬変例でよく認められる症候群で, 高アンモニア血症, 肝性脳症, 消化管静脈瘤のみならず, 求肝性門脈血流の減少を起因とする肝予備能の低下, 肝萎縮, 門脈血栓症など様々な症候が認められる病態を指す。さらには耐糖能異常, 全身循環の亢進, 肺高血圧症, サルコペニアなどにも関与する可能性がある。しかし短絡路発達に起因するこれら症候の病態については解明すべき点が多い。治療についても, IVRを中心とした低侵襲な短絡路閉塞法が報告されているが, その長期的な効果や“point of no return”を明らかにするなど, 課題はまだ多い。本セッションでは, portosystemic shunt syndromeに関する様々な病態と治療について, 基礎・臨床の両面から演題を集め, 大いなる議論を展開したい。

合同シンポジウム(肝不全治療研究会)
肝硬変・肝不全の栄養状態評価と治療介入

司会 黒崎 雅之 武蔵野赤十字病院 消化器科
清水 雅仁 岐阜大学大学院 消化器内科学
司会の言葉
肝硬変患者では栄養障害、特に蛋白・エネルギー低栄養や、亜鉛など微量元素の欠乏を高頻度に認める。一方、肥満や生活習慣病、NASHによる慢性肝疾患も増加しているが、低栄養のみならず過栄養も肝硬変患者の合併症や予後に影響を及ぼすため、適切な対策が必要である。正確な栄養アセスメントに基づく栄養療法は、肝硬変・肝不全の基本的「治療」である。腹水やサルコペニアなど肝硬変の合併症、肝線維化や門脈圧亢進症、さらには肝硬変に関連する多臓器不全が引き起こす複雑な病態を正確に評価し、オーダーメードの栄養療法を実践するためには、より多くのエビデンスが必要である。本セッションでは、肝硬変の栄養アセスメント・栄養治療に関する現状や課題、特に栄養療法と肝硬変合併症の新規治療薬や運動療法との相乗効果についても幅広く発表いただき、肝硬変患者の予後やQOLの改善に繫がる新世代の栄養療法について議論したい。

合同シンポジウム(脾臓研究会)
門脈圧亢進症における脾機能の制御 -基礎・臨床のup to date-

司会 大久保 裕直 順天堂大学練馬病院 消化器内科
清水 哲也 日本医科大学付属病院 消化器外科
司会の言葉
門脈圧亢進症における脾機能の制御については、これまでにも部分的脾動脈塞栓術や脾臓摘出術の功罪について長く議論され、待機的な観血的手技を予定している慢性肝疾患患者における血小板減少症にはトロンボポエチン受容体作動薬が導入されるようになった。また、オキサリプラチンによるSOS(肝類洞閉塞症候群)や小児に対する脾機能亢進症への対応、OPSI (脾摘後重症感染症)などの臨床上の問題点も指摘され、門脈圧亢進症における脾機能制御については今後も解明が必要である。 このセッションでは基礎、薬物、IVR、手術療法それぞれの観点から、門脈圧亢進症における脾機能亢進症に対する病態、診断、治療の適応・効果について最新のデータを発表・議論してもらい、今後の門脈圧亢進症における脾機能制御に関する診療・研究に有益となるシンポジウムとしたい。

パネルディスカッション
B型・C型肝硬変のウイルス制御と門脈圧亢進症

司会 吉治 仁志 奈良県立医科大学 消化器代謝内科
中村 真一 東京女子医科大学 消化器内科学分野
厚川 正則 日本医科大学附属病院 消化器・肝臓内科
司会の言葉
C型非代償性肝硬変に対するDAA治療が承認されて約3年が経過した。SVR後の肝予備能の長期経過や発癌抑止ならびに予後に関する検討が可能になり, 本邦においても様々なエビデンスが報告されている。一方で、C型非代償性肝硬変に対するDAA治療が門脈圧亢進症ならびに付随する合併症をどの程度改善するのかについての知見は不十分である。また、B型肝硬変においては核酸アナログ製剤によるウイルス制御が門脈圧亢進症および長期予後に及ぼす影響を明確にしたい。本パネルディスカッションでは,DAA治療によるC型肝硬変および核酸アナログを投与されたB型肝硬変を対象として,ウイルス制御が門脈圧亢進症に及ぼす影響を議論したい。実際に門脈圧亢進症を伴う肝硬変患者におけるウイルス制御がもたらす病態の改善にpoint of no returnはあるのか、それはどの時点か?また、それを超えた場合にどのような治療optionが考えられるか?などについて討論したい。このような点に着目した様々な切り口の多数の演題の応募を期待する。

パネルディスカッション
異所性静脈瘤の治療戦略

司会 太田 正之 大分大学 グローカル感染症研究センター
久保川 賢 飯塚病院 消化器内科
山本 晃 大阪公立大学 放射線科
司会の言葉
十二指腸静脈瘤、小腸静脈瘤、直腸静脈瘤といった異所性静脈瘤は比較的稀ではあるが、一旦破裂出血を来すと致死的となることもある。その治療法は、内視鏡的治療、IVR、手術療法があるが、その使い分けなどに関しては十分なエビデンスがなく、コンセンサスが得られていない。また内視鏡的治療では、シアノアクリレート系組織接着剤を用いた治療が主に施行され、特に緊急時には非常に有用である。しかし、塞栓症などのリスクもあり、予防的治療については議論の余地がある。B-RTOやPTOといったIVRも非常に有効であるが、比較的手技が煩雑でありどの施設も可能とはいえない。血行郭清術などの手術療法は根治性が高いものの侵襲が高く、肝機能や全身状態が不良な症例には困難である。本セッションでは、消化器内科、放射線科、外科を含む様々な領域の先生方から演題を応募していただき、異所性静脈瘤に対する一定の治療指針を見いだしていきたい。

ワークショップ
門脈圧亢進症と肝・脾、その他の臓器の硬度

司会 飯島 尋子 兵庫医科大学 消化器内科
日浅 陽一 愛媛大学大学院 消化器・内分泌・代謝内科学
原田 憲一 金沢大学医薬保健研究域医学系 人体病理
司会の言葉
門脈は肝臓と様々な臓器をつなぐ血管であるが、その血圧が亢進することにより、肝臓のみならず、門脈でつながる様々な臓器の硬度に影響を与える。臓器の硬度は、近年の画像検査の発達により、超音波やMRIで非侵襲的に評価が可能となり、臨床応用されている。一方で、画像評価で得られる硬度などの指標は、線維化のみならず、炎症やうっ血など様々な臓器の病理学的変化を反映している。本ワークショップでは、門脈圧亢進症から生じるこれらの画像的、あるいは病理学的硬度変化とその病態について、様々なトピックを紹介していただき、今後の診療、研究の展開への貢献を期待したい。

ワークショップ
門脈圧亢進症に対する薬物治療の進歩

司会 寺井 崇二 新潟大学大学院医歯学総合研究科 消化器内科学分野
日高 央 北里大学医学部 消化器内科学
内田 義人 埼玉医科大学 消化器内科・肝臓内科
司会の言葉
近年,門脈圧亢進症に伴う合併症に対する様々な新規薬剤の使用が可能となり,門脈圧亢進症はもとより肝硬変の治療体系は目覚ましい変化を遂げている。特に,腹水に対するトルバプタン,肝性脳症の対するリファキシミン,亜鉛製剤,カルニチン製剤,また,血小板増加薬であるルストロンボパグなど,様々な薬剤の有効性が明らかになるとともに,病態に応じた効果的な薬剤の使用に関して新たなエビデンスが蓄積されつつある。これらの知見をもとに,「門脈圧亢進症取り扱い規約 第4版」,「門脈圧亢進症の診療ガイド2022」が発刊され,門脈圧亢進症に対する新たな治療戦略が体系化された。そこで本ワークショップでは門脈圧亢進症を取り巻く薬物治療の現状について改めて整理するとともに,患者のQOL・予後の向上の観点から今後の課題について議論を行う場として,幅広く意欲的な演題の発表を期待する。

ビデオワークショップ
消化管静脈瘤治療の進歩

司会 吉田 智治 北九州小倉病院 院長
小泉 淳 千葉大学医学部 画像診断センター
入澤 篤志 獨協医科大学医学部 内科学(消化器)講座
司会の言葉
消化管静脈瘤に対する治療法として,内視鏡的治療,Interventional Radiology,外科的治療が施行されており,現在では各々良好な成績が報告されています.また,さまざまな画像診断法も発展し,簡便かつ確実に門脈血行動態の把握が可能となったことで,いわゆる個別化医療の観点から各症例に応じた治療法選択も可能となっています.このように消化管静脈瘤治療はほぼ確立されてきたところではありますが,依然として難治例は存在し,集学的治療を必要とする場合も少なからずあります.そのような症例の克服は今後も大きな課題と言えます.本ビデオワークショップでは,様々な血行動態を持つ消化管静脈瘤に対する治療の工夫,新しい取り組みなどをビデオでご発表頂きたいと考えています.これまでの消化管静脈瘤治療の進歩そして発展に至る過程において,エポックメイキングな手技や機器の開発がいくつもありました.このワークショップが,消化管静脈瘤治療の更なる発展に繋がればと思っています.野心的な演題も大歓迎です.多くの演題をお待ちしております.

若手セッション

第30回総会では若手セッションを設置しています。多数の演題をお待ちしております。

趣  旨 初期研修医・医学生を筆頭著者とする演題を募集します。若い皆さんに、積極的に勉強して発表を行うことで門脈圧亢進症に興味をもっていただくとともに、臨床における問題解決の基本姿勢を学んでほしいと思います。
応募資格 演題応募時卒後2年目までの初期研修医、もしくは医学部医学科の学生


※参加費については詳細が決まり次第掲載します。

要望演題

  1. 小児の門脈圧亢進症
  2. 左側門脈圧亢進症
  3. 類洞閉塞症候群(SOS)
  4. 門脈圧亢進症性肺高血圧症(PoPH)
  5. 肝癌合併門脈圧亢進症

一般演題

  1. 日本門脈圧亢進症学会総会
  2. 脾臓研究会
  3. BRTO・TIPS研究会

募集要項

演題の応募は、ホームページからのオンライン登録のみです。
本ページ下部の新規登録ボタンよりご登録ください。

応募に関する注意事項

1.応募資格について

演題応募者(筆頭著者)は、日本門脈圧亢進症学会会員に限ります。

入会手続きに関するお問い合わせ

2.臨床研究に関する倫理委員会の承認について

人を対象とする臨床研究に関しては、以下の点について事前にご手配願います。
詳細は以下をご参照ください。
人を対象とする医学系研究に関する倫理指針

「人を対象とする医学系研究に関する倫理指針」では、全ての研究に倫理委員会の承認を得る必要があります。
ただし、侵襲を伴わない研究であって介入を行わないものに関する審査、または軽微な侵襲を伴う研究であって介入を行わないものに関する審査に関しては、下記のように定められています。

「倫理審査委員会が指名する委員による審査(以下「迅速審査」という。) を行い、意見を述べることができる。迅速審査の結果は倫理審査委員会の意見として取り扱うものとし、当該審査結果は全ての委員に報告されなければならない。」

すなわち、たとえば一人の委員がみて承認し、他の委員に知らせることで倫理審査委員会の承認を得ることができます。貴施設におかれましては、このような体制を早急に整備し、発表までに審査を受けるようにしてください。

なお、今年度は臨床研究に関する倫理委員会の記入は必須項目となりますが、 記入の内容は演題採択の参考とさせていただくことに使用いたします。

3.利益相反自己申告について(筆頭演者の方へ)

日本門脈圧亢進症学会では、利益相反(conflict of interest:COI)状態を適切に管理するため、「日本門脈圧亢進症学会の利益相反に関する指針」を施行しております。利益相反(COI)とは、本学会が推進する医学医療の研究により、「社会に還元される公的利益」と「産学連携等により生じる研究者の私的利益」が互いに相反している状態を指します。
第30回日本門脈圧亢進症学会総会に演題をご応募いただくにあたり、その演題において筆頭著者に下記の利益相反が生じる場合は、関係する企業などとのCOI状態を申告してください。

抄録登録時申告方法手順
演題応募者は、演題登録の際に、登録ページの「利益相反の自己申告について」にて入力フォームに利益相反の有無を入力してください。なお、申告は発表者全員を取りまとめて、当該発表演題に関連した企業との金銭的なCOI状態を記入願います。
本COI申告は演題発表後2年間保管されます。不採用の場合は、破棄します。
抄録登録時から遡って過去1年間以内のCOI状態を申告して下さい。

申告いただいた利益相反状態は、総会での発表時、発表スライドの最後に開示してください。
(下記のスライドをダウンロードしご使用いただけます。)

利益相反なしの場合のスライド

利益相反ありの場合のスライド

COIに関する問合せ先

日本門脈圧亢進症学会事務局
〒100-0003
東京都千代田区一ツ橋1-1-1パレスサイドビル
株式会社 毎日学術フォーラム内

執筆要項

1.演題名

制限文字数は全角60文字(全角1文字=半角2文字)以内、この字数を超えると登録できません。

2.図表

1点のみ収載していただけます。

3.抄録本文

制限文字数は全角600文字(全角1文字=半角2文字)以内、図表がある場合は全角402文字(全角1文字=半角2文字)以内、この字数を超えると登録できません。

演題登録

注意事項

  • 演題登録後、確認のメールが配信されます。届かない場合は、正常に演題登録がなされていない可能性がございますのでご注意ください。
  • 演題募集期間中に限り、登録内容の確認、修正、削除が可能です。登録完了後に画⾯上に表⽰される登録番号とパスワードが必要になります。セキュリティー保護のため、登録後のパスワードについてのお問い合わせにはお答えできませんので、必ず控えてください。修正、削除した場合も、確認のメールが配信されます。

    万が一パスワードを紛失した場合は再度新規登録を行い、パスワードを紛失した演題は削除することとなります。パスワードを紛失した演題の削除を希望する場合は、運営事務局までE-mail(30jsph@convention.co.jp)にてご連絡ください。

演題募集に関するお問い合わせ先

第30回日本門脈圧亢進症学会総会 運営準備室
日本コンベンションサービス株式会社
〒100-0013東京都千代田区霞が関1-4-2
大同生命霞が関ビル14階
TEL: 03-3508-1214/FAX: 03-3508-1302
E-mail: 30jsph@convention.co.jp