会長挨拶

第30回日本門脈圧亢進症学会総会の開催にあたって

第30回日本門脈圧亢進症学会総会 会長

持田 智
(埼玉医科大学 消化器内科・肝臓内科 教授)

第30回総会の会長を拝命し,2023年9月22日(金)~23日(土)に新宿区の京王プラザホテルで学術集会を開催させていだだくことになりました。今回は30回目の区切りとなる総会であり,メインテーマは「門脈圧亢進症学の歩み: これまでと今,そしてこれから」と致しました。日本門脈圧亢進症学会は,日本門脈圧亢進症研究会と食道静脈瘤硬化療法研究会が一緒になり,1994年に日本門脈圧亢進症食道静脈瘤学会として発足し,1999年に現在の名称に変更されました。発足時の理事長および第1回総会会長は埼玉医科大学総合医療センターの出月康夫教授であり,その後30年が経過して,記念すべき第30回総会を埼玉医科大学で担当させていただくことを,医局員一同,大変光栄に思い,鋭意準備を進めております。

門脈圧亢進症学の歩みを振り返るために,第30回総会では歴代理事長に特別講演をお願いする予定です。沖田極先生,田尻孝先生,小原勝敏先生,國分茂博先生には,それぞれのお立場で門脈圧亢進症学の歩みを語っていただきます。また,吉田寛先生には理事長講演で,新たな時代に向けた抱負をお話しいただき,その上で特別企画として若手の会員が将来の展望を討論する場を設定する予定です。これら新たな企画を介して,会員一同が門脈圧亢進症学の現況に関する認識を共有し,将来の方向性を思い描く端緒となることを期待しています。また,主題演題としては,関連研究会との合同企画も含めて,シンポジウムを5つ,パネルデイスカッションとワークショップをそれぞれ2つ,ビデオワークショップを1つ用意いたしました。主題演題のみならず,一般演題も含めて,内科,外科,放射線科,病理の垣根を越えて,活発な討論が繰り広げられることを期待しています。演題の募集期間は2023年3月1日から5月10日ですが,多数の演題を応募いただけますように,今のうちから準備をいただければ幸いです。

学術集会の形式は現地参加のみとして,Webは利用しない予定です。“With COVID-19”の時代における久々の通常開催の総会になります。多数の会員の皆様が,東京にお集まりいただくことを期待しています。

2022年11月吉日