第15回日本蘇生科学シンポジウム

会長挨拶

第15回日本蘇生科学シンポジウムの開催にあたって

帝京大学医学部救急医学講座 主任教授
森村 尚登

この度、第15回日本蘇生科学シンポジウム(J-ReSS:Japan Resuscitation Science Symposium)を開催させていただきます帝京大学医学部救急医学講座の森村尚登です。これまでこのシンポジウムは、日本蘇生協議会を構成する各関連学会によって持ち回りで開催されてきました。今回は日本臨床救急医学会が担当学会となり、私が主催する第26回日本臨床救急医学会総会・学術集会とのジョイントで開催させていただくことになりました。

日本蘇生協議会は、国際蘇生連絡委員会(International Liaison Committee on Resuscitation, ILCOR)と連携し、世界とわが国における救急蘇生科学の発展や救急蘇生法の普及について取り組んできた団体です。この目的に賛同した救急蘇生科学に関連する計13団体等により構成されています。その活動でもっとも広く知られているのは、5年毎に日本蘇生協議会が公表している「JRC蘇生ガイドライン」でしょう。これは、市民や消防機関、医療機関で広く行われている心肺蘇生等の基準となっています。

2022年11月、日本蘇生協議会の設立とJRC蘇生ガイドラインの創成に大きくかかわった岡田和夫名誉教授が逝去されました。そこで今回のシンポジウムは、「岡田和夫先生 追悼記念プログラム」として、岡田先生とともに始まったこれまでの日本蘇生協議会、JRC蘇生ガイドラインの歩みを振り返るとともに、残された後を引き継ぐ者が目指すべき救急蘇生科学とJRC蘇生ガイドラインの未来に思いをはせるシンポジウムにしたいと考えています。
救急蘇生科学の発展、その実践と普及に関わる皆様、関心をもっておられる皆様にはぜひご参加いただきたく思います。コロナ禍を乗り越えやっと正常化しつつあるなか、皆様と直接顔を合わせて議論が出来ますこと楽しみにしております。

代表理事挨拶

第15回J-ReSS開催にあたり

一般社団法人日本蘇生協議会 代表理事
公立昭和病院 坂本 哲也

第15回の日本蘇生科学シンポジウム(J-ReSS:Japan Resuscitation Science Symposium)は、第26回日本臨床救急医学会総会・学術集会会長の森村尚登先生(帝京大学医学部救急医学講座 主任教授)のご担当の下に、同学術集会に合わせて開催いたします。

J-ReSSの始まりは2008年(福岡)です。以降、日本蘇生協議会を構成する各関連学会の皆様にご協力をいただきながら、年一回を目途に世界と日本での蘇生科学の発展・普及を目的に開催してまいりました。その間、世界の蘇生科学の大家にお集まりいただき国際蘇生科学シンポジウムI-ReSS(International-ReSS)として開催したり、アジア救急医学会の開催と合わせてアジア蘇生科学シンポジウムA-ReSS (Asian-ReSS)として開催したりしながら徐々に発展してまいりました。

今回の第15回J-ReSSは、日本蘇生協議会設立の中心となり、ILCORに働きかけてアジア蘇生協議会を創設し、そしてこのシンポジウムにも長くご尽力をいただいた岡田和夫先生が2022年に逝去されたことを踏まえ、そのご功績を称え「岡田和夫先生 追悼記念プログラム」として開催させていただくこととしました。これまでの蘇生科学とJRC蘇生ガイドラインの歴史を振り返りつつ、そこから将来の発展の方向性を見定める機会としたく存じます。

開催までの準備、調整、当日の運営などシンポジウム開催の事務は、第26回日本臨床救急医学会総会・学術集会会長の森村尚登先生にご手配いただきました。森村会長のご厚意に心より感謝いたします。プログラムは、第15回J-ReSS実行委員会の田邉晴山委員長(救急救命東京研修所)にお願いしています。合わせて実行委員会の皆様に感謝いたします。

蘇生科学に関心のある多職種の皆様のご来場を広くお待ちしています。猛暑が予想される7月の開催です。暑さに負けない熱い議論が対面でなされることを期待しています。

第26回日本臨床救急医学会総会・学術集会 併設開催
第15回日本蘇生科学シンポジウム開催概要

名称 第15回日本蘇生科学シンポジウム
The 15th Japan Resuscitation Science Symposium(J-ReSS)
会期 2023年7月28日(金)
第26回日本臨床救急医学会総会・学術集会:7月27日(木)~7月29日(土)との併催
会場 帝京大学板橋キャンパス
〒173-8606 東京都板橋区加賀2-11-1
臨床大講堂
会長 森村 尚登(帝京大学医学部救急医学講座)
実行委員長 田邉 晴山(救急救命東京研修所)
主催 帝京大学医学部救急医学講座
〒173-8606 東京都板橋区加賀2-11-1
共催 ⼀般社団法人 日本蘇生協議会
運営事務局 日本コンベンションサービス株式会社
〒100-0013 東京都千代田区霞が関1-4-2 大同生命霞が関ビル14階
E-mail:jsem26@convention.co.jp

プログラム

基調講演

基調講演「日本蘇生協議会の歩みとこれから」 

7/28 (金) 13:10-14:00 臨床大講堂 2F 臨床大講堂
座長 野口 宏 愛知医科大学 名誉教授
演者 坂本 哲也 ⼀般社団法人 日本蘇生協議会

シンポジウム

シンポジウム1
「日本の蘇生学・医療 これまでとこれから」

7/28 (金) 9:00-10:10 臨床大講堂 2F 臨床大講堂
座長 笠貫 宏 早稲田大学 医療レギュラトリーサイエンス研究所
野々木 宏 大阪青山大学 健康科学部

AEDから見た心肺蘇生 これまでとこれから

演者 丸川 征四郎 吹田徳洲会病院 集中治療科

日本蘇生協議会の歴史と今後の展開

演者 相引 眞幸 八王子山王病院 救急科/愛媛大学医学部 附属病院

JRC、RCA、そしてILCOR

演者 畑中 哲生 健和会大手町病院 救急科

シンポジウム2
「どうする どうなるJRC蘇生ガイドライン2025 ①」

7/28 (金) 14:10-15:30 臨床大講堂 2F 臨床大講堂
座長 武田 聡 東京慈恵会医科大学 救急医学講座
永山 正雄 国際医療福祉大学大学院 医学研究科 脳神経内科学

BLS どうする どうなるJRC蘇生ガイドライン2025

演者 西山 知佳 京都大学大学院 医学研究科 人間健康科学系専攻
クリティカルケア看護学分野

ALS: JRC蘇生ガイドライン2025をどうするのか

演者 黒田 泰弘 香川大学 医学部 救急災害医学

ACS どうする どうなるJRC蘇生ガイドライン2025

演者 田原 良雄 国立循環器病研究センター 心臓血管内科

Neuro どうする どうなるJRC蘇生ガイドライン2025

演者 永山 正雄 国際医療福祉大学大学院 医学研究科 脳神経内科学

シンポジウム3
「どうする どうなるJRC蘇生ガイドライン2025 ②」

7/28 (金) 15:30-17:00 臨床大講堂 2F 臨床大講堂
座長 加藤 啓一 日本赤十字社医療センター
清水 直樹 聖マリアンナ医科大学 小児科学講座

NCPR どうする どうなる JRC 蘇生ガイドライン 2025

演者 杉浦 崇浩 豊橋市民病院 小児科(新生児)

小児の蘇生 〜2020からの潮流〜

演者 黒澤 寛史 兵庫県立こども病院 小児集中治療科

JRC蘇生ガイドライン2025での妊産婦部会の活動

演者 櫻井 淳 日本大学 医学部 救急医学系救急集中治療医学分野

JRC蘇生ガイドライン2025を見据えて:ファーストエイドの観点から

演者 小林 忠宏 山形大学 医学部 救急医学講座

EIT ~どうするどうなるJRC蘇生ガイドライン2025~

演者 名知 祥 中濃厚生病院 救命救急センター

参加者へのご案内

開催形式について

本シンポジウムは2023年7月28日(金)に帝京大学板橋キャンパス(東京都)において、現地開催いたします。
ライブ配信や会期後のオンデマンド配信は予定しておりません。

参加申し込みについて

第26回日本臨床救急医学会総会・学術集会との共同開催となり、会費等に区分を設けておりません。
参加される方は、第26回日本臨床救急医学会総会・学術集会への参加として手続きをお願いします。
第26回日本臨床救急医学会総会・学術集会の参加申し込みはこちら
現地参加の場合、以下のとおりネームカードの発券をおこなってください。

会期中の参加受付(ネームカード発行)

受付場所 帝京大学板橋キャンパス 大学棟 2F エントランスホール
受付日時 7月27日(木)9:00~17:30
7月28日(金)8:00~17:00
7月29日(土)8:00~16:30

座長・演者へのお知らせ

座長の皆様へのご案内

  • 座長受付は行いません。
  • ご担当セッション開始10分前までに, 講演会場前方の次座長席へお越しください(次座長席 の表示板を掲示しております)。
  • セッション開始・終了のアナウンスはございません。 定刻になりましたら開始してください。また, プログラムの定時進行のため, 時間厳守にご協力をお願いいたします。
  • 発表総合討論時間は事前案内のとおりです。

演者の皆様へのご案内

演者 発表時間

  • 指定演題:個別にご案内いたします。

データ登録 動作確認

セッション開始60分前までにPCセンターにて,データ受付・動作確認を行ってください。
発表のスライドサイズは,16:9にて作成ください。

PCセンター
【場所】本部棟2F 臨床大講堂前
【日時】7月27日(木) 9:00~17:00
    7月28日(金) 8:00~17:00

必ず発表会場の建物にあるPCセンターでデータ登録をお願いします。

  • 発表は口演でのPCプレゼンテーションとなります。発表方法は,演台上に設置のキーパッド・マウスにてご自身で操作をいただく形式となります。
  • 発表時間の60分前までに,上記PCセンターヘ発表データをご持参ください。メモリー本体はその場でご返却いたします。
記録媒体(USBメモリ)を持参される場合
  • 会場に用意していますパソコンのOSはWindows10,アプリケーションはWindows版PowerPoint2021です。
  • 発表データはUSBメモリーでご持参ください。
  • 発表データのファイル名は「(演題番号)(氏名)」としてください。
    [例]1-1-SYl- l 帝京太郎.pptx
  • フォントはOSに標準装備されているもの(MS· MSPゴシック,MS· MSP明朝,Arial,Arial Black, Century, Century Gothic, Times New Roman)をご使用ください。
  • バックアップでご自身のパソコンをご持参ください。
ノートパソコンをご持参される場合
  • ご持参いただくパソコンは,外部出力端子にHDMI端子が装備されているものに限ります。Macintoshや一部Windowsでは,変換コネクターが必要となりますので,必ずご持参ください。
  • タブレット端末でのご発表はできません。
  • スクリーンセーバー,省電力設定,ホットコーナー(Macintosh)を予め解除してください。
  • ACアダプターを必ずご持参ください。
  • パソコンに保存されたデータの紛失を避けるため,バックアップデータを取ってください。
  • ノートパソコンをお持ち込みの場合でも,バックアップ用データをCD-RまたはUSBメモリでご持参ください。
  • 動画などの参照ファイルがある場合は,全てのデータを同じフォルダに入れてください。
  • • 発表時間の30分前までに会場内の左側前方のオペレーター席にご自身でパソコンをお持ち込みください。
  • PowerPoint発表者ツールはご使用いただけません。

利益相反(COI)状態開示のお願い

箪頭発表演者は,タイトルスライドの後(2枚目)に,今回の演題発表に関するCOI状態を必ず開示してください。
詳細は「利益相反(COI)の開示」をご確認ください。
(スライド開示例)下記のスライド例にてCOI開示

発表時、申告すべきCOI状態がない場合の文言例

「演題発表に関連し、開示すべきCOI関係にある企業・団体等はありません」



発表時、申告すべきCOI状態がある場合の文言例

「演題発表に関連し、開示すべきCOI関係にある企業は下記の通りです」
例:受託研究・共同研究費/○○製薬