会長挨拶
日本臨床麻酔学会第45回大会
会長 祖父江 和哉
名古屋市立大学大学院医学研究科 麻酔科学・集中治療医学分野
日本臨床麻酔学会第45回大会を名古屋で開催させていただきます。伝統ある本学会大会を名古屋で開催するのは長い歴史の中で初めてであり、大変に光栄なことですし、大きな責任を感じております。
さて、今回の大会のテーマは、「STEP UP! ~未来を拓け、すべての人とともに~」といたしました。現在、麻酔科を取り巻く医療は、多くのメディカルスタッフとのかかわりの中で成り立っています。手術室麻酔、慢性痛医療、無痛分娩、緩和医療、集中治療など、チームの中で麻酔科医が、今後どのような立場あるいは視座で役割を果たしていけばよいのかを考える岐路に立っています。日本臨床麻酔学会は、より一層麻酔科医以外の職種の参加を促し、変化していく必要があると私は考えております。本大会がひとつのトリガーとして多職種参加型の学会となっていくように、様々な戦略を検討してまいりたいと存じます。
また、最近では若手麻酔科医の大会への参加が減少していると感じております。今大会では一般演題を大切にし、しっかり討論できる環境を整え、若手麻酔科医の成長の場となるようにいたします。ご家族、子供も参加できるような企画も検討いたします。名古屋には、おいしい食べ物、歴史的な建造物、レゴランド、ジブリパーク、リニア・鉄道館など、ご家族で楽しんでいただけるものが盛りだくさんです。若手の皆さん、ぜひご家族で名古屋へおいでください。
開催会場の検討には多くの課題がありましたが、最終的には「ポートメッセなごや」を選定いたしました。海辺の新しい施設であり、ゆったりとした会場設定ができます。参加する医療従事者はもちろん、すべての関係者の方々に「参加してよかった」と思っていただける大会を目指してまいりたいと存じます。東海北陸地方の医療従事者の皆さまのご協力を得ながら、有意義な大会となるよう尽力して参りますので、多くの皆様のご参加をお待ちしています。
2025年は名古屋でお会いしましょう!