この度第90回日本泌尿器科学会東部総会を、2025年10月23日(木)から25日(土)の3日間、Gメッセ群馬で開催させていただくことになりました。本学が東部総会を担当させていただくのは、山中英壽名誉教授が第63回を1998年に担当して以来2回目、27年ぶりとなります。おおよそ4半世紀前には、手術は開腹手術が主流、薬物治療も分子標的治療薬や免疫チェックポイント阻害薬の登場前であり、診断から治療まで泌尿器科内でほぼ完結できる時代であったと振り返ります。その後のめざましい医療の発展とともに我々を取り巻く環境は大きく変わり、診断と治療において他科との連携はもちろんですが、医療安全部、臨床研修部、さらには医師会などとの連携も重要になってきております。
こうした現状の中、本総会のメインテーマを “連携から泌尿器疾患を考える” と設定いたしました。確実に歩みを続ける泌尿器科診療の現状を振り返り、他領域との連携を通して高度化してきた泌尿器科疾患に対する診断・治療を考えてみることは、われわれのスキルアップにもつながり、何より患者さんに還元できるものと確信しております。 “連携” を念頭にシンポジウムやワークショップを予定し、さらに各分野のupdateをまとめたいと考えております。
本総会は、現地参加を中心として、face-to-faceで議論を深めていただきたいと考えております。卒後教育セミナーなどは後日オンデマンド配信を予定しておりますので、合わせてご視聴いただければ幸いです。10月の群馬県は比較的過ごしやすく、周囲には榛名山や赤城山の自然に触れることができ、伊香保温泉も45分程の近さです。多くの皆様のご参加を心からお待ちしております。