医工連携企画

ご挨拶

このたび、第37回日本泌尿器内視鏡・ロボティクス学会総会が、鳥取大学医学部器官制御外科学講座腎泌尿器学 武中 篤会長のもとで、2023年11月9日(木)~11日(土)の間、鳥取県米子市にて開催されることとなりました。
本学会のテーマである内視鏡治療分野において、これまでも泌尿器科医はその発展に大きな貢献をしてまいりました。人体内部の内視鏡による初めての観察については、1853年にフランスの泌尿器科医が尿道から内視鏡を挿入して膀胱内を観察したことが報告されています。また、近年のロボット支援手術の普及にも泌尿器科医が多大な貢献をして参りました。2000年、初のロボット支援下手術システムda Vinci サージカルシステムがFDA(アメリカ食品医薬品局)により認可され、本邦においてもロボット支援手術は泌尿器科医によって前立腺癌や腎癌に対する手術を中心に日本中で広く用いられるようになりました。現在は泌尿器科以外でも保険適用が拡大され、ますますの発展が期待されている領域です。このような時代の流れと共に、一昨年、本学会は“日本泌尿器内視鏡学会”から“日本泌尿器内視鏡・ロボティクス学会”へ名称が変更され、今後ますますロボット支援手術の普及が見込まれています。
2019年に開催された第33回日本泌尿器内視鏡学会総会からは、医工連携企画として企業技術と医師のニーズマッチングを目的とした技術展示を、医工連携・新技術検討委員会主催で開催させていただき、両者にとって有意義な意見交換を行う場となっています。近年はコロナ禍の影響もあり、学会自体がWEB開催となることもありましたが、徐々に本来の活発な総会が開催できる状況へと戻りつつあります。泌尿器科ではすでに前述のような先端的低侵襲手術が広く普及しており、国産医療機器開発の視点からもそのニーズは極めて多くかつ広く存在しています。しかし、残念ながら、機器開発に寄与するプラットフォームの整備は十分とは言えず、これまでこれらの知識や情報を収集する場が存在しませんでした。このたび、武中 篤会長のご高配により、引き続きニーズマッチングを目的とした技術展示を開催することとなりました。
本企画では、経験豊富な泌尿器科医が「ツアーコンダクター」となり、アイディアやニーズを持った泌尿器科医とともに展示ブースをまわる医工連携展示ブースツアーや医工連携プログラムとして医工連携に精通した演者による講演やシンポジウムを予定しています。出展される企業様にとっては、貴社が持つ技術を、関心を持つ泌尿器科医へ向けてプレゼンする絶好の機会になると考えられます。企業と医師が活発な名刺交換、意見交換ができる場となるよう企画に工夫を凝らして参りたいと考えております。
泌尿器科領域では内視鏡手術から開腹手術、ロボット手術まであらゆる手術療法や、腎臓や膀胱、尿道へ挿入する各種カテーテルやガイドワイヤー、さらには手術支援用アプリケーションなど幅広い医療関連機器が販売されておりますが、まだまだ医師のニーズ、製品の改良や発展の余地が多くございます。医工連携企画にご興味をお持ちの企業、団体様は、ぜひ出展の検討を賜れば幸いです。

一般社団法人 日本泌尿器内視鏡・ロボティクス学会
医工連携・新技術検討委員会
委員長 日向 信之
広島大学大学院医歯薬学総合研究科 腎泌尿器科学

医工連携企画プログラム

医工連携特別企画
「特別講演:医工連携の最前線」
演者: 池野 文昭(スタンフォード大学)

医工連携特別企画
「知っておきたい医工連携を始めるための豆知識」

医工連携特別企画
「成功事例から学ぶ医工連携~JSER医工連携アワードプレゼン~」

第2回JSER医工連携アワード募集について

このたび、日本泌尿器内視鏡・ロボティクス学会では、泌尿器内視鏡、低侵襲治療の分野等において日本国内のものづくり企業との医工連携によって優れた医療機器などを製品化、または商品化された会員を表彰するために、JSER医工連携アワードを設けました。JSER医工連携アワードの公募を下記概要により実施いたしますのでお知らせいたします。

1.受賞者数

1名

2.賞状、トロフィーの贈呈

3.応募資格

  • 応募者は、正会員に限る。ただし同一施設からの応募に制限はない。
  • 候補者の年齢、職位は規定しない。
  • 申請者は、代表者1名、あるいはグループによる複数名、いずれの形態でも可とする。

4.応募方法

自薦とする。

5.応募書類

  • 所定の応募用紙 1部
  • 製品の詳細が分かる製品説明書やパンフレット等 1部
    (応募用紙は>ダウンロードしてください)

6.応募(推薦)期間

2023年6月1日(木)~2023年8月31日(木)必着

7.選考方法

本学会の選考委員会において選考、決定する。

8.採否の通知と受賞者の贈呈式

審査の結果、上位4名(Aグループ)は総会内で各自10分程度のプレゼンテーションを行っていただき、それ以外の応募者(Bグループ)は、医工連携ブースでのポスター掲示を行っていただく(詳細は後日連絡)。AグループかBグループのどちらに採択されたかは、9月末までに申請者へメールにて通知する。アワードの受賞者はこの総会内で発表の後、4名のうち1名に受賞される。

9.応募書類送付先・問合わせ先

一般社団法人日本泌尿器内視鏡・ロボティクス学会事務局
〒104-0028 東京都中央区八重洲2丁目11-6 八重洲KNビル6階

第1回若手が集う医工連携ワークショップ

医工連携に興味をお持ちの先生はおられませんか?
臨床で感じる些細なことも実はイノベーションを産む種かもしれません。
とはいうものの、いきなり新しい医療機器が開発できるわけではありません。

本ワークショップでは、医工連携の入門編として、泌尿器内視鏡・ロボティクス技術におけるグループワークによる自由で活発なディスカッションと、それによるアイデアの発掘を目指しています。
参加者同士が交流し、医工連携の重要性を探求する貴重な機会となることでしょう。

皆様のご参加を心よりお待ちしております。医工連携における新たな可能性を一緒に追求しましょう!

開催日時 2023年11月10日(金)10:40~11:50
(事前にオンラインなどによるオリエンテーションも予定しております)
応募定員 最大20名程度
応募要件 自称若手の日本泌尿器内視鏡・ロボティクス学会員
医工連携に興味があり、何かアイデアを形にしたい等を少しでも思ったことがある方
応募期間 2023年8月8日(火)~2023年9月30日(土)必着
申込を締め切りました
選考結果の連絡:2023年10月中旬
応募方法 以下お申込フォームよりお申込みください

医工連携展示

申込締切:2023年8月31日(木)

ただし、募集小間数に達し次第、申込を締め切ります。

日時:2023年11月10日(金)~11日(土)
会場:米子コンベンションセンター 1階 多目的ホール
展示ブース数:約30ブース
出展対象:高度なものづくり技術を有する中堅・中小企業・団体、または地域産業支援機関
出展料金:11,000円(税込/1小間)

展示物について

本展示は製品ならびに製品情報の展示ではなく、要素技術と医師ニーズのマッチングを目的としており、各企業の有する技術の紹介が展示の主旨となります。
完成品の販売促進が目的となる場合は、学会本体の展示の方へお申込ください。

ただし、JSER会員が企業と共同で製作したものを展示することは、医工連携の促進に繋がる可能性があるため、販売促進が目的となる場合でも展示を認めることといたします。

展示物等が本企画主旨に合わない場合、出展をお断りすることもございます。

医工連携・新技術検討委員会 委員一覧

委員長 日向 信之 広島大学大学院医歯薬学総合研究科 腎泌尿器科学
副委員長 井上 啓史 高知大学医学部附属病院 泌尿器科学教室
委員 浮村 理 京都府立医科大学 泌尿器科
委員 江藤 正俊 九州大学大学院医学研究院 泌尿器科学分野
委員 木下 秀文 関西医科大学附属枚方病院 泌尿器科
委員 秦 聡孝 大分大学医学部附属病院 腎泌尿器外科学講座
委員 武中 篤 鳥取大学医学部器官制御外科学講座 腎泌尿器学分野
委員 中川 健 東京歯科大学 市川総合病院 泌尿器科
委員 藤澤 正人 神戸大学大学院医学研究科 腎泌尿器科学分野
委員 宮嶋 哲 東海大学医学部 外科学系腎泌尿器科学
委員 青山 真人 医療法人宝生会 PL病院 泌尿器科
委員 池田 篤史 筑波大学附属病院 腎泌尿器外科
委員 井上 貴昭 原泌尿器科病院 泌尿器科
委員 大關 孝之 和泉市立総合医療センター 泌尿器科
委員 影山 進 滋賀医科大学 泌尿器科学講座
委員 佐々木 雄太郎 徳島大学大学院医歯薬学研究部 泌尿器科学分野
委員 小路 直 東海大学医学部 外科学系泌尿器科学
委員 田口 和己 名古屋市立大学大学院医学研究科 腎・泌尿器科学分野
委員 成田 伸太郎 秋田大学医学系研究科 泌尿器科
委員 増井 仁彦 国立大学法人京都大学医学部附属病院 泌尿器科
委員 森實 修一 鳥取大学医学部器官制御外科学講座 腎泌尿器学分野

お問い合わせ先

第37回日本泌尿器内視鏡・ロボティクス学会総会 運営事務局
日本コンベンションサービス株式会社 関西支社
〒541-0042 大阪市中央区今橋4-4-7 京阪神淀屋橋ビル2F
TEL:06-6221-5933  E-mail:37jser@convention.co.jp