会頭挨拶

-Globalな視点で子どもたちの未来を考える-

第126回日本小児科学会学術集会
会頭 清水 俊明
(順天堂大学大学院医学研究科 小児思春期発達・病態学講座)

日本小児科学会学術集会は、日本を6ブロックに分けて開催地区が決定されますが、2023年は関東ブロックが6年ぶりに担当することになり、関東地区代議員会のご推薦をいただき第126回学術集会の会頭に就任致しました。

長期に亘るCOVID-19の影響により世界中で人々の日常生活が激変しているなか、社会的弱者でもある子どもたちの環境も大きく変化しているのが事実です。ワクチンや治療薬など保健や医療に関わることは勿論、教育や運動、食事、心の問題さらには虐待に至るまで、私達日本小児科学会員が取り組むべき課題は枚挙にいとまがありません。また今回のSARS-CoV-2の感染拡大によって、感染症の疫学や感染対策を含め様々な情報共有を諸外国と適切に行っていくことの重要性も再認識されました。そのような状況において、既に日本小児科学会におけるグローバルな活動は以前から多数行われているわけですが、コロナ禍を経験したうえで今回改めて「Globalな視点で子どもたちの未来を考える」というメインテーマを掲げさせていただきました。我が国における小児医療を中心とした種々の問題を国際的視点に立って議論し、海外の演者の方々にも議論にご参加いただければと思っております。一方で、コロナ禍においても小児を取り巻く新しい診断技術や治療薬などの高度で先進的な医療が日々展開されており、これらについてもスポットを当てていく予定です。

会期は2023年4月14日(金)から16日(日)の3日間で、会場は品川のグランドプリンスホテル新高輪(国際館パミール)およびグランドプリンスホテル高輪としておりますが、ハイブリッド開催となる予定です。ポスターを含め「虹」を基調に多様性にも言及して参りたいと考えております。会場にいらっしゃれなくてもWebでご参加いただけることになると思いますので、多くの皆様のご参加を心よりお待ちしております。