第37回日本脳神経血管内治療学会 │ JSNET2021  第37回日本脳神経血管内治療学会 │ JSNET2021

文化講演演者のご紹介

「科学者として〈いま〉何を考えるか」
永田和宏
JT生命誌研究館館長・京都大学名誉教授・京都産業大学名誉教授

百年に一度とも言える新型コロナウイルスによるパンデミック。
これは紛れもなく大きな社会現象であるが、別の側面からは、一般の人々と科学(サイエンス)との距離が、人類の歴史上かつてないまでに近づいた初めての例でもある。このような時代にあって、科学者はどのように社会に対していくべきか、またどのように次世代を担うサイエンティストを育てていくべきかを考えたい。

会長 東 登志夫より

大学院生時代、永田研の一員として研究を行わせていただきました。科学的な思考力を学ばせていただき、大変感謝しています。今回の文化講演では、「研究者のスピリッツ」についてお話しいただけると思います。

ご略歴 1947年滋賀県生まれ。
1971年京都大学理学部物理学科卒業。
1979年理学博士(京都大学)。
森永乳業中央研究所を経て、京都大学結核胸部疾患研究所講師。
米国NIH(国立がん研究所)に客員助教授として留学後、京都大学胸部疾患研究所教授、同再生医科学研究所教授、京都産業大学総合生命科学部初代学部長、同タンパク質動態研究所初代所長。
2020年4月より現職。
2009年紫綬褒章、2017年ハンスノイラート科学賞(The Protein Society, USA)、2019年には瑞宝中綬章を受章。
朝日歌壇選者、宮中歌会始詠進歌選者を務めるなど、歌人としての活動も知られる。
著書に『知の体力』『タンパク質の一生』『生命の内と外』『近代秀歌』『歌に私は泣くだらう』『あの午後の椅子』『永田和宏作品集I』など多数。