このたび、2022年12月8日(木)~12月10日(土)の3日間、ポートメッセなごや(名古屋市国際展示場)にて第35回日本内視鏡外科学会を会長として主催することとなりました。このような栄誉を賜りましたことを皆様に心から感謝申し上げます。
本総会は、Asian-Pacific Congress of Robotic Laparoscopic Surgery 2022 (ACRLS 2022:杉岡 篤会長)と同時開催となるため、一層プログラムの充実を図るべく、教室一同準備を進めております。
第35回総会のテーマは「Create disruptive innovation! ハードルを踏み倒して進め!」です。Disruptive innovationとは、確立された技術やビジネスモデルによって形成された既存市場の秩序を乱し、業界構造を劇的に変化させてしまうイノベーションと言われています。言い換えると、従来の価値基準の下では従来技術よりも性能を低下させるが、新しい異なる価値基準のもとでいくつかの優れた特長を持つ新技術とされているDisruptive technologyを創り上げていくことと考えています。低侵襲手術としての内視鏡手術、そして、さらなる進化をとげたロボット手術はまさにDisruptive technologyと考えられますし、日本内視鏡外科学会の発展そのものが、Disruptive innovationと考えられます。そこで、ハードル=既存の価値、既存の技術ととらえ、どんなに高いハードルでもDisruptive innovation(革新的価値)を創造するために超えていこうという思いを込めました。このテーマに沿って第35回総会では、海外からも著名な内視鏡外科医を招聘し、ロボット手術、AIによるSurgical Intelligenceの活用、教育システム、国際連携など、今後の内視鏡外科の新しい未来を討議するセッションを多く企画したいと思います。
昨年末は新型コロナウイルス感染拡大も終息しつつありましたが、新年早々、オミクロン株の感染拡大が全世界で悪化しています。そこで開催形式は現在のところ、ハイブリッド形式を考えております。海外招聘演者は原則web参加とし、国内参加者は現地参加を原則としつつ、web参加も可能とする予定です。
会員の皆様をはじめとして、ご参加いただくすべての皆様にとって記憶に残る有意義な学会総会となるよう準備を進めてまいります。是非ともご支援のほど、よろしくお願い申し上げます。