日本臨床麻酔学会 第42回大会日本臨床麻酔学会 第42回大会

会長挨拶

日本臨床麻酔学会 第42回大会
会長 佐和 貞治
京都府立医科大学麻酔科学教室

伝統ある日本臨床麻酔学会の第42回大会会長を務めさせていただくにあたり、ご挨拶を申し上げます。第42回大会は、2022年11月11日(金)から12日(土)に、国立京都会館において開催させていただきます。大会テーマは、「臨床麻酔 新時代への扉」としました。

2020年初頭より地球規模で大禍となった新型コロナウイルス感染症の猛威の中、医療に関わる皆様方に於かれましても、たいへんな日々をお過ごしされてきたことと思います。
このパンデミックの影響にて、最近の大きな学会はほとんど延期やオンライン開催などとなり、学会開催の地を訪れて、皆さんで集まって顔を合わせて意見を交わしたり、交流したりする機会が激減したこと思います。なんとかこのパンデミックがいち早く完全に収束し、平穏な日々が再び訪れることを心から願いながら開催準備を進めております。

「新時代」の意味は、新型コロナウイルス感染症の克服を目指し、ポスト・コロナ、あるいはウィズ・コロナ時代を迎えるという状況において、皆さんが再び新たな気持で新時代を迎えるという意味でこの学会開催をきっかけにしていただければと思います。それぞれの皆さんにとって、新しい時代の扉を開けていくことが時代の流れで求められるでしょう。

AI時代に相応しい新しい技術導入の推進を図るきっかけの年、あるいは医師の働き方改革の中で麻酔科医はどのようにあるべきか考える年、もしく消耗品を消費し続ける周術期医療からSustainable Developmental Goals (SDGs)に参画するきっかけの年かもしれません。臨床麻酔や麻酔科医を取り巻く地球環境、社会情勢、医療情勢は大きく変化しています。ぜひ、この学会でテーマとして取り上げる様々な課題の中に、それぞれの方が新時代の扉を開くきっかけを見つけていただきますことを心から願っております。

今回、第42回大会は金、土との二日間の開催とさせていただきました。プログラムもゆとりをもって企画いたし、状況が許すならば夜な夜な先斗町や祇園で京都の文化芸能に触れていただき、そして会の合間や大会後には紅葉深まる京都の秋の名所などを探訪いただきたいと思っております。ゆとりある学会プログラムの中で、同僚、先輩、後輩、旧友らと、学んで楽しむ、楽しんで学ぶも、新時代の一つの扉であることを願って皆さんのご参加を心よりお待ちしております。