The 44rd Annual Meeting of Japanese Society Implantable Port Assisted Treatment

当番世話人挨拶

各 位

謹啓

時下、ますますご盛栄のこととお慶び申し上げます。平素は格別のご高配を賜り、厚く御礼申し上げます。 さて、この度、第 44 回リザーバー研究会を 2019年10月4日(金)~10月5日(土)にかけて京都市勧業館(みやこめっせ)にて開催させて頂くことになり、大変光栄に存じます。みやこめっせは京都のパワースポットとしても有名な平安神宮の向かいにあり、京都を代表するエリアに位置しております。平安神宮は長きにわたり栄えた京都を後世に伝えるため、また、明治維新後の衰退からの復興を祈念して創建されたものと言われています。

本研究会の主テーマの1つであります動注リザーバー療法は、使用可能な抗がん剤が少ない時代に、高い局所制御能と全身性の有害事象の軽減を可能にした画期的な治療法として開発され、その劇的な効果に魅了されたものも少なくありません。

一方、近年の全身化学療法の進歩は目覚ましく、科学的にデザインされた臨床試験により標準治療が次々と構築され、EBM全盛の時代に、第3相試験での有用性が示されていない動注リザーバー療法は臨床の場から徐々に消え去ろうとしています。

しかしながら、実臨床においては、標準治療のみでは治療法の選択に苦慮する場面が存在し、そのような状況下では、動注リザーバー療法が1つの治療オプションになり得るものと思われます。
動注リザーバー療法の役割は薄れつつありますが、困った時の一手として、是非とも残していきたい治療法です。しかしながら、造設、薬剤分布を良好に保つためのノウハウなど、様々な技術に裏打ちされる治療法であり、十分な技術と知識を“継承”することが重要となります。

第44回リザーバー研究会では、薬剤が少ない時代に誕生したリザーバー療法の創意工夫の精神と技術を伝えること、前回のテーマの如く、リザーバー療法が今後も実臨床において欠かせない存在であり続けて欲しいという願いも込め、平安神宮創建に込められた想いを胸に、“継承”をテーマに、秋の京都で開催させて頂きたいと思います。

 

謹白

第44回リザーバー研究会 当番世話人 森口 理久
 (京都府立医科大学大学院 医学研究科 消化器内科学教室)