第48回日本小児臨床薬理学会学術集会   第48回日本小児臨床薬理学会学術集会

ごあいさつ

第48回日本小児臨床薬理学会学術集会 
会長 平野 慎也
(大阪母子医療センター 新生児科)

この度、第48回日本小児臨床薬理学会学術集会を令和3年10月23日(土)~24日(日)の日程で大阪国際会議場(大阪市)にて開催させていただくことになりました。

本学会は、日本小児科学会の分科会の1つであり、昭和49年に発達薬理学シンポジウムとして発足し、「発達薬理学およびその関連領域の研究の進歩と普及をはかり、小児の健康とその福祉に寄与すること」を目的として約半世紀にわたって開催されてまいりました。この学会では小児の診療に携わる医師、薬剤師、製薬企業に所属する研究者が一同に会し、職種及び専門診療科をこえたところで、子どもの薬物療法について議論し、様々な問題点を解決することにも取り組んでおります。また、平成24年からは本学会が中心となり小児薬物療法認定薬剤師制度も発足しております。

皆様ご存知のように小児に対する薬物療法には、適応外使用をはじめ、稀少疾病治療薬の開発の遅れ、薬事承認の欧米とのタイムラグ、そして新生児・小児への発達上の特殊性など考えるべき点、解決すべき点が多くあります。このような事も共有しながら小児の薬物療法についてさまざまな意見交換ができればと思っております。他職種との意見交換・コミュニケーションの場として多くの皆様に実りのある学会になればと存じます。

さて、今回の学術集会のメインテーマは『母体・胎児・新生児から子どもの薬をかんがえる』をとしました。胎児、新生児、小児に投与された薬はその後の発育、発達に終生影響を及ぼすといっても過言ではありません。そのような観点から子どもの薬について今いちど考える機会にしたいと思っております。

現在はハイブリッドでの開催を計画しておりますが、今後の新型コロナウイルスの蔓延状況および社会情勢を考慮しつつ、最適な開催形態を模索していきたいと考えております。
多くの皆様のご参加を心よりお待ちしております。