会長挨拶
日本臨床麻酔学会第43回大会
会長 恒吉 勇男
(宮崎大学医学部麻酔生体管理学教室)
拝啓 時下益々ご清栄のこととお喜び申し上げます。平素より格別のご高配を賜りまして、厚く御礼申し上げます。
日本臨床麻酔学会第43回大会を主催できることを心より光栄に思っております。
宮崎では、昭和63年、1988年宮崎大学麻酔生体管理学教室初代教授の本松研一先生が宮崎県立病院院長時代に第8回大会を主催しております。それから34年ぶりの宮崎での開催となります。その間に、全国学会としては、高崎眞弓名誉教授が日本ペインクリニック学会第36回大会をシーガイアで開催しており当時開設していた巨大人工プール「オーシャンドーム」での懇親会は真夏の暑さと相まって伝説の宴会であったと聞き及んでおります。今回の大会も同じくシーガイアで行いますが、巨大プールは高機能運動場へ変貌を遂げ、また運営会社も官民一体からセガサミーホールディングスへと移り、シェラトン・グランデ・オーシャンリゾートと名を変えて国際ホテルとして一流のサービスを提供する巨大エンターテイメント施設となっております。
大会のテーマを「想像力と創造力」としました。過去から未来への延長線上にある想像力、想像を具体的に実現させる創造力、双方が両輪となって新しい未来を築く原動力となると信じています。新型コロナ感染症という未曽有の災難からどのように立ち直り、未来を想像し、そして将来をどう創造していくのか。私たちは、今後の日本臨床麻酔学会をどう発展させるのか、想像力と創造力をフルに発揮して、希望に満ちた明るい未来へ向けた第一歩を踏み出したいと願っております。
本大会では、体験する学会を目指したいと思います。一般演題も可能な限り口頭で発表していただき、発表時の緊張感とその後の達成感をなるべく多くの方に味わっていただきたい、さらに区域麻酔やDAMなどの講習会や医療安全に関するシナリオシミュレーションなど参加型のプログラムを多数用意して、見て・聞いて・体験して楽しみながら学んでいただきたいと思っています。
宮崎は観光地です。大会会場が、まさにリゾートの本丸シーガイアコンベンションセンターですので、シェラトンホテルで寛ぐことはもちろんのこと、近接しているフェニックスカントリークラブゴルフコースで予定されているチャリティーゴルフコンペへの参加、高千穂や青島・鵜戸神宮に参拝し古代の神々を表敬訪問するなど、リゾート地ならではの時間を過ごしていただけたら幸いです。また宮崎は食の宝庫です。肉、さかな、野菜など新鮮でおいしい食材を使った料理を堪能ください。皆様の多数の参加をお待ちしています。