会長挨拶

新実 彰男
(名古屋市立大学大学院医学研究科 呼吸器・免疫アレルギー内科学 教授)

2024年の第73回日本アレルギー学会学術大会を、10月18日(金曜日)から20日(日曜日)の3日間、国立京都国際会館にて開催させていただきます。過去の春季臨床大会、秋季学術大会も含めて、名古屋市立大学として初めて担当させていただくことを光栄に存じ、会員の皆様に深く感謝申し上げます。本学術大会のテーマは、「Across the Border, Across the Generations, Toward the Next Step and Beyond(領域・世代の垣根を超えて、次なる一歩から未来へ)」とさせていただきました。内科・小児科・耳鼻咽喉科・皮膚科・眼科・基礎と多領域にわたる学際的な本学会の特徴を踏まえ、若い世代に本学会の魅力を伝達して、更なる発展を目指そうという意図でテーマを決めました。ポスターは、京都の大文字山をモチーフに「垣根を超えて未来へ進んでいくイメージ」で作成しました。大会のテーマに準じて領域横断的なセッションを多く設け、理想の専門医像であるトータル・アラージストの育成をミッションとする本学会に相応しいプログラムを作り上げたいと考えています。

新型コロナウイルス感染症の影響で、近年集合型の学会はオンラインやハイブリッドでの開催が多くなりました。face to faceで議論したり学び合う機会が減少していることを、特に学会の将来を担う若い世代を育成する観点から憂慮しておりましたが、昨今の情勢から判断して第73回は現地開催(+オンデマンド配信)を主体とさせていただく予定です。実り多い学会となりますよう、多くの皆様に会場に足を運んでいただいて活発な討論をお願いできれば幸いです。秋の京都で皆様とお目にかかれることを楽しみにしております。