会長挨拶

第73回東日本整形災害外科学会 会長
眞島 任史 (日本医科大学整形外科学教室 主任教授)

この度日本医科大学整形外科学講座が伝統のある本学会を主催させていただくことを大変光栄に思っております。この度のテーマである”schools of thought”は、整形外科学の分野において、様々な思想やアプローチが交錯することを象徴しています。

医療の進歩は、様々な学派やアイデアが出会い、議論されることで生まれます。私たちは、異なる見解やアプローチを尊重し、学び合うことで、より良い医療を提供するための道を見つけ出すことができます。この学会では、多くの講演やプレゼンテーションが行われ、新たな研究成果や臨床のベストプラクティスが共有されます。本学会において参加者が互いに刺激を受け、異なる学派や思想から得られる知見を統合し、より包括的で効果的なアプローチを追求できることを期待します。学会の中での交流や意見交換の場は重要です。お互いの経験や知識を共有し、議論を通じて新たな洞察を得ることができます。本学会は、多様なバックグラウンドを持つ専門家で構成されていますが、それが私たちの強みでもあります。異なる学派や思想が出会い、衝突することで、より進化した整形外科学が生まれます。どうか学会では思想としての学派ではなく、エビデンスに裏打ちされた理論としての学派として活発な議論をお願いします。

最後に、この学会を通じて新たなつながりや友情が生まれることを願っています。私たちは共通の目的を追求し、患者さんたちの健康と幸福を追求するために努力しています。今回の学会が皆様にとって有益な経験となり、整形外科学分野の発展に貢献できることを願っています。