会長挨拶

第65回関東整形災害外科学会
会長 眞島 任史(日本医科大学整形外科学教室 主任教授)

この度、第65回関東整形災害外科学会を2025年3月21日(金)、22日(土)の両日一橋講堂で開催いたします。伝統ある本学会を運営する機会をいただきますこと大変光栄に存じます。

本学会は、現在会員数が2000人を超えております。本学会は年4回の月例会と合わせて関東圏における若手整形外科医の研究成果の発表と教育を中心に発展してまいりました。この目的を達成するため、入会10年未満の若手の会員に対し、月例会の優秀発表演題を一回の月例会につき2名、合計8名選出し、その中から関東整形災害外科学会雑誌に投稿された一題を、毎年3月の本学会で最優秀発表演題賞として選考しています。

第65回の本会でも5会場を使用しプログラムを作成しております。現在我々整形外科医が直面する課題はますます複雑化しています。高齢化社会が進展する中で、骨折や関節疾患などの整形外科的な問題は増加しています。この問題に対しては、これまで以上に効果的な医療アプローチの確立が求められます。しかし、私たちの目標は単に問題解決だけではなく患者さんがより豊かな生活を送るための支援を提供することです。そのためには、常に医学の最新情報を追求し、患者一人一人のニーズに最適な解決方法を提供することが必要です。この課題を担うのは若手整形外科医です。なぜなら、デジタルネイティブの若手医師は新しいアイデアや技術を取り入れ、革新的なアプローチを提案する可能性があるからです。本学会では若手医師の成長と活躍を支援することを一貫して行ってきました。若手医師には十分な教育と指導が必要ですが、同時に自己表現やリーダーシップの機会を与え、そのポテンシャルを最大限に引き出すことを目指して本学会を運営します。

学会員全員の情熱と才能が、私たちの目標達成に向けて新たな可能性を切り拓いていくことを切に望みます。皆様ふるってご参加ください。