シンポジウム2 がん免疫療法の成果と次なる挑戦
司会: |
中本 安成 |
福井大学医学部医学科 内科学(2)分野 |
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石川 剛 |
京都府立医科大学大学院医学研究科 消化器内科学 |
基調講演: |
西川 博嘉 |
名古屋大学大学院医学系研究科 分子細胞免疫学/国立がん研究センター研究所 腫瘍免疫研究分野/先端医療開発センター免疫TR分野 |
司会の言葉
免疫チェックポイント阻害剤(ICI)が胃癌・食道癌で広く使用され、肝細胞癌においてもVEGF阻害剤との併用療法が標準治療に組み込まれた。CAR-T療法も消化器癌への適応が期待されている。また単剤免疫療法は従来治療との組合せや複合免疫療法としての試みが行われている。さらには、実用化に伴って治療効果を予測するバイオマーカー探索、耐性化機構の解析、ネオアンチゲンを含めたゲノム医学との融合、腫瘍浸潤T細胞・樹状細胞のシングルセル解析などの成果が蓄積されている。本シンポジウムでは、加速度的に集積する進行消化器癌に対する免疫療法の臨床的・基礎的研究の成果を検証するとともに、次なる挑戦を予見する議論を行う。