会長挨拶

第46回日本肩関節学会 会長挨拶

第46回日本肩関節学会 会長挨拶

第46回日本肩関節学会 会長

JA長野厚生連 北アルプス医療センターあづみ病院 院長
畑 幸彦

この度、2019年10月25日(金)、26日(土)に第46回日本肩関節学会・学術集会をホテル国際21とTHE SAIHOKUKAN HOTEL(ともに長野市)において開催させていただくことになりました。このような歴史と伝統のある本学会を長野県で初めて(中部地区では25年ぶり2回目)主催させていただくことになり、大変光栄に存じております。

日本肩関節学会は、肩に関して世界で最も歴史のある学会です。これは、様々な試行錯誤の中、先人の努力とそれを発展させるべく行っている私たちの研究結果が培ってきた歴史です。日本肩関節学会は、その専門性の高さと討議の深さでは日本でも有数の学会であり、世界にも誇れるクオリティーの高い演題を常に連ね続けてきました。先人の真摯な態度に打たれた若い肩関節外科を目指す医師が徐々に増え、現在の学会会員数と学会の規模を支えてきました。

今回の学術集会は「継往開来(けいおうかいらい)」をテーマにさせていただきました。 「継往開来」とは、先人の事業を受け継ぎ、発展させながら未来を切り開くという意味です。具体的には「先人たちの創意工夫と考え方の伝承」「病態の解明を目的とした研究」「日本独自の治療体系の確立」「肩関節外科以外の他分野のエキスパートからの学び」という4つの項目が、私たちが2019年の学術集会に向けて考えているコンセプトです。これらすべてを一つの学術集会に盛り込むことは困難であることは理解していますが、可能な限り、この方向性の中で学会を運営していきたいと考えています。 これから鋭意、プログラム内容を実りあるものに練り上げて参りますので、会員の皆様の多くのご参加をお待ちしております。最新情報は順次このサイトで発表してまいりますので、どうぞよろしくお願い致します。

信州長野には都会のような利便さはありませんが、その分、豊かな自然に囲まれた信州ならではの“おもてなしの心”を持って、本学術集会を運営してきたいと考えています。10月の信州は紅葉が素晴らしく、新そばがおいしい季節です。ぜひ皆様でお越しいただき、学術集会で活発な討論をしていただいた後は、秋の「さわやか信州」をお楽しみください。多くの皆様のご参加を心よりお待ち申し上げております。