第26回日本看護管理学会学術集会第26回日本看護管理学会学術集会

ご挨拶

第26回日本看護管理学会学術集会 
学術集会長  宇都 由美子 
(鹿児島大学病院医療情報部教授・部長(兼)特命副病院長)

第26回日本看護管理学会学術集会長を務めさせていただくことを、大変光栄に存じております。昨年来のコロナ禍の中、昼夜を問わず、国民の健康を守るために奮闘されておられる看護管理者をはじめ関係各位に心からの敬意を表します。

さて、第26回学術集会は2022年8月19日(金)~20日(土)に福岡で開催させていただくことになりました。場所は福岡国際会議場と2021年にオープンしたマリンメッセ福岡B館です。また、学術集会のテーマは、「時代のうねりに対応する看護管理の羅針盤―大胆に挑戦して看護管理を楽しもう―」としました。看護管理はこれからの時代をよみ、組織の方向性を示していくという使命があります。近年、大規模自然災害や新興感染症によるパンデミックに代表されるような今まで経験したことがない破壊力を伴う規模となり、グローバル化しています。

その一方で団塊の世代が75歳以上の後期高齢者となり、医療や介護などの社会保障費の増大が懸念される2025年問題にも取り組んでいかなければなりません。高齢者が住み慣れた地域で自分らしい暮らしを人生の最後まで続けることができるように、地域包括ケアシステムの構築に貢献している看護職の働きが認識されるようになり、その基盤には看護管理が存在しています。

これまでに25回の学術集会が開催されてきましたが、九州で開催される初めてとなる記念すべき学術集会です。第26回学術集会が開催される頃には、2020年以来、私たちの日常生活に甚大な被害もたらし、医療や看護の現場にも大きな変化をもたらした新型コロナ感染症も収束し、学術集会としての本来の機能と役割を取り戻しているのではないかと期待しています。九州は7つの県すべてが海洋に面し、自然豊かな海と山々など、景勝地やご当地グルメも豊富にあります。つい先日は鹿児島県の奄美大島と徳之島が世界遺産に登録されました。学術集会で良く学んだ後は、九州各地の観光を心行くまでご堪能ください。九州人の心意気で、全国から訪れてくださる皆さま方を、精一杯おもてなししたいとお待ち申し上げております。