第19回泌尿器再建再生研究会第19回泌尿器再建再生研究会

会長挨拶

第19回泌尿器科再建再生研究会
会長 羽渕 友則
秋田大学大学院医学系研究科 腎泌尿器科学講座

このたび、「第 19回泌尿器科再建再生研究会」を秋田市で開催させていただくにあたり、謹んでご挨拶申し上げます。

本研究会は「泌尿器科臓器の再建・再生のおける臨床、研究の発展を推進すること」を目的に 2004 年に設立されました。第1回の研究会は2004年に当時の東北大学教授の荒井陽一先生が主催されましたが、今や伝統と革新性を兼ね備えた研究会になりました。

再建再生医療の近年の進歩を反映して、本研究会で扱われる内容は尿路・生殖器の再建手術、細胞工学や新規医療材料による再生医療など、尿路・生殖器の構造、解剖、機能のマクロ的な再建再生、温存に関する基礎的・臨床的研究であります。一方、iPS細胞やES細胞に代表される分子生物学や生命工学の目覚ましい進歩により、これらの知見や技術を用いたミクロ的な再建再生が、癌や神経変性疾患にまで対象を広げながら応用が広がってきており、泌尿器科の分野でも研究のみならず、ミクロの再建再生医療の臨床応用が大いに期待されています。

このような背景から「第 19回泌尿器科再建再生研究会」のテーマを「ミクロもマクロも再建再生 New Urology」とさせていただきました。

マクロの再建再生のトップランナーとして、小川 令先生(日本医科大学教授、形成外科学 / 形成再建再生医学分野)、ミクロの再建再生のトップランナーとして河本 宏先生(京都大学再生医科学研究所教授、再生免疫学分野)に特別講演をお願いしました。個人的にもご講演を大変楽しみにしていますが、皆さまには“目から鱗”のお話が聴けることを保証します。

AIやデータサイエンス、デジタルトランスフォーメーションが再建再生の世界にも確実に入ってきそうな予感があります。本研究会では、他にも 「New Urology」 の時代を期待して 「ミクロとマクロの再建再生の旬」 を意識した企画を立てたいと思います。ホームページに随時、プログラム内容を更新いたしますので、是非、ご注目下ください。

新型コロナが予断を許さない状況でありますが、2022年の6月には皆さまが安全安心して秋田にお越しいただき、清々しい新緑の季節に「第 19回泌尿器科再建再生研究会」を盛り上げていただけることと、教室員一同楽しみにしております。