ご挨拶
会長 國土典宏
(国立国際医療研究センター 理事長)
このたび、第39回臨床研修研究会を、令和5年4月8日(土)に紀尾井カンファレンス(東京都千代田区)に於いて開催させていただくことになりました。伝統ある本研究会のお世話を当院が仰せつかるのは、昭和58年国立病院医療センター時代に第1回(織田敏次院長)、平成13年国立国際医療センター時代に第19回(小堀鷗一郎院長)に続いて3回目となり、職員一同大変光栄に存じております。新型コロナ感染症流行のために当初より2年遅れての開催となりますが、平成31年以来の東京での開催となる本会の成功を期して鋭意準備を進めております。
メインテーマは「ポストコロナに向けた臨床研修の展望」とさせていただき、「①ポストコロナ時代における臨床研修のニューノーマル」と「②待ったなし!医師の働き方改革への対応」の二つのシンポジウムを企画し、恒例の「厚生労働省と文部科学省との討議」も予定しています。そして、今回はポスターセッションを復活いたします。シンポジウム①では感染症危機管理における研修医の役割とそれを踏まえた研修カリキュラムのあり方などを各施設の経験に基づいて論じていただければと思っております。シンポジウム②では2024年からいよいよ開始となる改正労働基準法に向けた働き方改革の取り組みをテーマとしました。厚生労働省担当者から医師の働き方改革に関する最新情報を提供いただいた後、国立大学病院、私立大学病院、地域中核病院(大都市部、医師不足地域)などそれぞれの立場から取り組みを紹介いただきディスカッションしたいと思います。ポスターセッションのテーマも「医師の働き方改革に関する各研修病院での取組み」としましたので多くの取り組み事例のご紹介を期待しております。何卒奮ってご応募いただけますようお願いいたします。
今回も時代の要請に応えるべく喫緊の重要な課題を取り上げさせていただきました。本研究会がご参加の皆様方の今後の研修指導・運営にお役に立ち、臨床研修協議会の目的である「臨床研修の進歩発展」に少しでも貢献できることを期待いたします。多くの方々のご参加を心よりお待ちしております。