第41回 Mt. Fuji Workshop on CVDを、2023年8月26日(土)に京都大学時計台記念館において開催させていただきます。1982年から続く伝統ある本会の開催に携わる機会に恵まれたことに感謝するとともに、大変光栄に存じます。
本年の主題は「頚動脈 臨床と研究のカッティングエッジ」でございます。山田和雄先生が「Large Vessel Diseaseへの治療戦略」をテーマに開催された第21回大会から約20年の歳月が流れました。その間に、多面的なリスク管理の実践により内科治療成績は著しく向上し、内膜剥離術の代替治療として導入されたステント留置術は、件数において内膜剥離術を大きく上回りました。現在も新たなデバイスの開発により進化を続けています。診断においても、Vessel wall imagingをはじめとする各種画像の進歩に伴い、プラークの質的評価が重視されるようになりました。
本会においては、各分野の最先端の情報を共有し、controversial topicsに関する議論を深め、「現時点での最適な治療」の提案を目指します。その上で、本会が、次の20年(?)に向けた課題を発見する場となることを期待致します。
開催形式は、昨年同様にWeb併催としました。2023年8月のコロナ感染状況を予測することは困難ですが、コロナ禍の副産物として一般化したリモート学会の利点を活かし、臨床で忙しいなかでも気軽に参加できる会にします。一方で、「現在実際に行われている治療法をもちより、参加者の集中討議を行って、その治療法の可能性と限界を明らかにする」というMt. Fujiの理念を、対面での討論抜きに体現することが難しいことは、皆様も実感されていることと思います。
多くの会員の先生方のご参会と活発なご討議をよろしくお願い申し上げます。