当番世話人挨拶
第34回日本肝がん分子標的治療研究会の開催にあたって

第34回日本肝がん分子標的治療研究会
当番世話人 日浅 陽一
(愛媛大学大学院 消化器・内分泌・代謝内科学 教授)
この度、2026年6月5日と6日の2日間、愛媛県松山市道後にて第34回日本肝がん分子標的治療研究会を当番世話人としてさせていただくことになりました。肝がんの治療はまさに日進月歩であり、特に、様々な分子標的に対する特異的な治療薬と免疫チェックポイント阻害薬などによる免疫治療、そしてその組み合わせによる薬物療法の発展には目を見張るものがあります。同時に、IVR、局所療法、放射線ならびに重粒子線治療も、画像診断の進展とともに、より精度を増して精巧な治療が可能になっています。
肝がんの診療に携わる我々にとって、各々の治療法の利点と欠点を理解し、その背景肝の病態を理解することが極めて重要となり、それを理解して適切な治療法を選択により、はじめて期待する治療効果が得られる環境となりました。これまで以上に、肝がん治療に興味と関心が湧いてくるとともに、各々の医師の「治療センス」が求められる時代になりました。
本研究会は、肝がん治療に対する最新の情報を得る機会であると共に、「治療センス」に磨きをかけている同士が集まり、ディスカッションを通して、さらなる選択のヒントを得る機会となります。
「治療センス」は肝がん特性を理解して適切な治療標的を想定し、さらに背景肝の病態、肝予備能を理解し、患者さんのQOL、予後を推定しながら、多彩な選択肢を選択していく作業になります。1st line, 2nd line, 3rd lineの将来的な治療法を想定しつつ、どの治療法を選択するか、そして副作用管理と、想定外の状況にも対応しつつ内科と外科が連携して治療していく。それはちょうど、愛媛県から広島県に島伝いにつながっている「しまなみ海道」の架け橋と、連絡船を用いて、対岸にあるclinical cureに到達するレースに類似すると考え、「肝がん診療の多彩な選択肢が紡ぐ架け橋」をテーマタイトルといたしました。

本研究会の会場は松山市の道後山の手ホテルで、道後温泉街にあります。研究会での熱い議論の後は、ぜひ道後の温泉と食事でお体を癒やしていただき、松山道後をご満喫いただければ幸いに存じます。
多数の演題とご参加を心よりお待ち申しております。ご高配を賜りたく、何卒よろしくお願い申し上げます。