会長挨拶

会長/内科系 齋藤滋
(湘南鎌倉総合病院 循環器内科)

会長/外科系 野口 権一朗
(湘南鎌倉総合病院 心臓血管外科)

日本経カテーテル心臓弁治療学会第10回学術集会 (JTVT2019)は、湘南鎌倉総合病院心臓血管外科および循環器内科の担当により鎌倉由比ガ浜において開催させて頂きます。本学会が第10回という節目に、さらに発展し、心臓弁治療がさらに進化し、この結果多くの患者さんに対してより良い結果がえられるような学会とすべく、この分野でご活躍されている諸兄のご指導の下で、当院ハートチーム一丸となり準備に勤しんでおります。

本学会はその前身であるTranscatheter Cardiovascular Therapy Symposium (TCTS)から、経カテーテル的心臓弁治療法に伴って、日本経カテーテル心臓弁治療学会として発展してきました。2013年には経カテーテル的大動脈弁置換術 (TAVI/TAVR)、そして2018年には経皮的僧帽弁接合不全修復システム (MitraClip)が健康保険償還されるようになり、今や経カテーテル的心臓弁治療法は多くの患者さんに対する有効で画期的な治療法であることが認知され、日常診療の一部としてとりこまれつつあります。この発展に並行して経カテーテル的大動脈弁置換術関連学会協議会が設立され、施設基準の設立、そしてきめ細やかなプロクター制度により、TAVIは本邦において世界的にも比類の無い治療成績を伴って症例数が拡大しています。さらに従来なら外科的大動脈弁置換術の範囲であった中等度リスク症例、2尖弁症例などに対しても徐々に適応が拡大しており、JTVT2019でも活発に議論したいと考えております。

この中で、プロクターやハートチームの皆様方との色々な機会での意見交換が治療成績の改善やより低侵襲な治療の実施とその普及に大きな役割を果たしてきたことは間違いのない事実であります。

これからもTAVIのより一層の進歩のみならず、MitraClipの本邦での本格的な普及、さらには他の経カテーテル僧帽弁治療法、あるいは今後行われていくであろう大動脈弁閉鎖不全や、三尖弁閉鎖不全に対する経カテーテル治療法などについて日本全体のハートチームの知識の集約と交換をこの日本経カテーテル心臓弁治療学会第10回学術集会において結実されることを祈念して会長挨拶とさせて頂きます。

どうぞ皆様方 風光明媚な湘南海岸鎌倉の地で開催される本学術集会にご参加頂き、10年先を見据えて患者さんのために経カテーテル心臓弁治療の発展にご協力下さい。