会長挨拶

第47回日本呼吸器内視鏡学会学術集会
会長 川口 知哉
大阪公立大学大学院医学研究科呼吸器内科学

この度、第47回日本呼吸器内視鏡学会学術集会を2024年6月27日(木)、28日(金)に大阪国際会議場において開催させていただくことになりました。大阪での開催は、2008年の楠 洋子先生以来の久々の開催であり、伝統ある本会を主宰させていただき大変光栄に存じております。ポストコロナ下で対面での開催を考えており、会員の皆様が安心して参加できるように準備を進めて参ります。

本学術集会のメインテーマは、「智・仁・勇で次世代に繋ぐ呼吸器内視鏡学会」にいたしました。智・仁・勇は、少し聞きなれない言葉と思いますが、論語の三徳で、「智の人は惑わず、仁の人は憂えず、勇の人は恐れない」と紹介されています。大阪公立大学大学院医学研究科・医学部の基本理念にもなっており、呼吸器内視鏡学の点から、智とは知識、仁とはチームワーク、勇とは技術、と読み取れると思います。この基本精神に立ち返りながら、未来志向で、第47回日本呼吸器内視鏡学会学術集会を進めていきたいと考えております。

本学会は、会員数は7,000名以上、専門医数も3,000名を超え、2023年から社団法人化、本部会計と支部会計の一体化を行い、また気管支鏡レジストリー事業にも取り組み、飛躍の時期を迎えています。対象は、肺癌、間質性肺炎、慢性閉塞性疾患、喘息、肺炎、各種感染症、胸膜疾患など幅広く呼吸器疾患を網羅しており、本学術集会では呼吸器内科、呼吸器外科、放射線科、病理診断科、小児科、麻酔科、耳鼻咽喉科など多くの診療科から医師、メディカルスタッフの方々が参加し討論します。例年のように気管支学や呼吸器内視鏡学に関わる幅広い学術的なテーマに加え、内視鏡診療の現場における課題にスポットを当て、実践的で魅力あふれる企画を考えております。海外講師による講演や専門医養成のためのセミナー、ハンズオンも予定しています。

参加者の皆様にとって有意義な会になりますよう準備を進めて参りますので、多くの皆様のご参加をお待ちしております。