ご挨拶
会長 叶谷 由佳
(横浜市立大学医学部看護学科老年看護学領域教授)
一般社団法人日本看護研究学会 第49回学術集会の会長を務めることになりました横浜市立大学医学部看護学科老年看護学領域の叶谷です。
第49回学術集会は2023年8月19日(土)~20日(日)に完全オンラインにて開催させていただきます。
一般社団法人日本看護研究学会は看護系学会の中でも歴史が古く、源流となる4国立大学の連絡協議会が発足されたのは1970年であり、学術集会は半世紀を迎える第50回の前年にあたります。一般社団法人日本看護研究学会は看護学における研究の発展に長く貢献していると言っても過言ではないと思います。
このような中、2019年からコロナウイルス感染症拡大の影響を受け、社会全体が翻弄されてきました。しかし、このことによって様々な変革が進んできました。会議や講義はリモートやオンラインが進み、学術集会もオンラインやオンデマンド、ハイブリッドという開催方法の多様化が進み、それによるメリットも見えてきたように思います。それらの経験を活かして、新しい学術集会の形として第49回学術集会では完全オンラインでの開催としました。企画委員会もオンラインで行うこととしたため、全国にいる企画委員の先生に参加いただいています。また一般社団法人日本看護研究学会の特徴でもあります地方会の代表の先生にもご協力いただいています。
学術集会のテーマは「看護の可能性の探究」としました。看護職はいつの時代も様々な分野で貢献してきました。コロナ禍で、看護の重要性はさらに認識されたと思います。しかし、看護の可能性はまだまだ無限だと思います。例えば、看護学を医療だけではなく、他分野でも応用する余地があると思いますし、他の研究分野と共同することでもっと幅広い研究に発展する余地があると思います。第49回学術集会では、社会への貢献度をさらに高めていくために、看護を探求し、発展させる場を提供していきたいと考えます。多くの皆様のご参加をお待ちしております。