会長挨拶

第53回日本関節病学会
会長 今井 晋二(滋賀医科大学 整形外科学講座 教授)

時下、ご参加の皆様におかれましては益々ご清栄のこととお喜び申し上げます。平素より格別のご支援とご協力を賜り、厚く御礼申し上げます。この度、第53回日本関節病学会を2025年7月4日(金)・5日(土)にホテルグランヴィア京都(京都市)にて開催させていただくことになりました。53回の歴史ある本学会を当教室で開催いたしますことを大変光栄に存じております。

本学会は、リウマチを含む全ての関節病の基礎研究から保存治療・手術治療を研究活動の対象としており、その前身は「日本リウマチ・関節外科学会」と言います。これは滋賀医科大学整形外科学教室の故七川歓次名誉教授が創設された学会でその事務局も永らく私共の教室にありました。今回のテーマは「鑑往知来(かんおうちらい)∼BACK TO THE FUTURE∼」とさせて頂きました。「過去のことをしっかり参考にし、将来を展望して見通しを立てる」という意味です。

私の手元に1978年に七川歓次先生がその門下生と当時まだ新しかった人工膝関節置換術の成績を発表されている写真があります。今では当然とも言えるタイプである「継ぎ手なし」人工膝を53例に行ったと、これまた今では全く見ることはない手書きのポスターで発表されています。

第53回日本関節病学会では正にテーマとさせて頂いた「鑑往知来」の具現化を試みます。具体的には「治療困難な関節疾患の最新治療」、「スポーツ人口の拡大とこれを可能にする高機能人工関節手術の追求」、そして「人口減少時代の運動器疾患・外傷の克服」という3つの目標を踏まえて、招待講演、シンポジウム、パネルディスカッション等を企画しております。

是非、第53回日本関節病学会まで足をお運びください。