第80回日本大腸肛門病学会学術集会

会長挨拶

第80回日本大腸肛門病学会学術集会
会長 山口 茂樹 (東京女子医科大学 消化器・一般外科)

この度、伝統ある日本大腸肛門病学会の第80回学術集会を2025年11月14日(金)~15日(土)に、グランドニッコー東京台場で開催させていただきます。東京女子医科大学としては45回浜野恭一先生、66回亀岡信悟先生に続く大変名誉ある機会をいただき、役員ならびに会員の皆様に心より感謝申し上げます。

今回のテーマは「Cornerstone and Connection:大腸肛門診療における礎と繋がり」とさせていただきました。この学会は内科、外科、肛門科の三つの領域から成り立っていますが、いずれの領域も先人たちの築いてきた礎(Cornerstone)の上に作られてきたものと思います。大腸癌の治療においても、かつては切除のみが治療法であった拡大手術の時代から機能温存、そして低侵襲手術が主流の時代となりました。さらに薬物治療や放射線治療の治療効果、早期癌に対する内視鏡治療も飛躍的に進歩しました。第80回という節目の学術集会では各領域での礎を見直して、変えるべきものと変えるべきでないものを考え、次の世代に引き継いでいただければと思います。もう一つのテーマに掲げた繋がり(Connection)には、同じ診療科での様々なアイデアや、異なる診療科での革新的な治療法、さらに海外における診療の実際や数多くの臨床試験結果、などが含まれます。いずれも繋がることで自身の診療がアップグレードされ、未来の治療の指針となることでしょう。

東京での開催は6年ぶりとなります。この貴重な機会に礎となる知識や新たな知見を身につけていただき、さまざまな繋がりを通じて広い視野を得ることで、明日からの診療に役立てていただければと思います。スタッフ一同、皆様にとって有意義な学術集会となるよう、全力で準備を進めて参ります。心より皆様のご参加をお待ちしています。