このたび、第43回 日本二分脊椎研究会を、2026年7月4日(土)に山梨県立図書館「かいぶらり」(山梨県甲府市)にて開催させていただく運びとなりました。歴史ある本研究会を主宰する機会を頂戴し、大変光栄に存じます。
本研究会のテーマは、「多職種でつなぐ二分脊椎診療」といたしました。二分脊椎は、運動機能障害や排泄機能障害に加えて、成長によって生じる社会的な課題など、実に多様で複雑な問題を伴う疾患です。そのため、医療者のみならず、教育、福祉、地域支援を含む多職種・多分野の連携が極めて重要であると考えています。単一の視点ではとらえきれないその多面性こそが、二分脊椎診療の難しさであり、また支援の本質でもあります。
私は泌尿器科医として、北海道大学および山梨大学において、二分脊椎を持つお子さんたちの排泄管理に携わってまいりました。患者さんとそのご家族と長い時間を共にしながら、医療の枠を超えた支援の必要性を痛感してきました。たとえば、排泄管理には、本人の理解や自立性の支援に加え、周囲の環境整備や教育との連携が不可欠です。さらに成長・思春期・成人期への移行においても、医療体制の継続性が問われています。
こうした現場の経験からも、今回の研究会では、診療科や職種の垣根を超えた実践的な議論を交わす場となることを願っています。参加者の皆さまが、立場の違いを越えて互いに学び合い、今後の診療・支援のヒントを持ち帰っていただけるようなプログラムを準備してまいります。
開催地となる甲府は、自然と歴史に恵まれた山梨の中心地です。会場の「かいぶらり」は甲府駅の北口に位置しますが。地域の知と文化を支える開放的な空間であり、皆さまとの豊かな対話にふさわしい場になると確信しております。
多くの皆さまのご参加を心よりお待ち申し上げております。