第58回日本腹部救急医学会総会第58回日本腹部救急医学会総会

演題募集

演題募集期間

演題募集期間 : 2021年8月4日(水)~ 10月1日(金)
10月15日(金)まで延長いたしました。
10月22日(金)まで再延長いたしました。
演題募集を締め切りました

演題募集方法

演題はすべてインターネットを利用したオンライン登録にて受付いたします。
締切直前は大変混み合いますので、なるべく時間的余裕を持って登録してください。

演題応募資格

筆頭著者、共著者ともに本学会会員に限ります。未入会の方は至急、学会事務局で入会手続きをお願いいたします。入会手続きについては学会ホームページにてご確認ください。

学会入会に関するお問合せ先

一般社団法人 学会支援機構
〒112-0012 東京都文京区大塚5-3-13 小石川アーバン4階
TEL: 03-5981-6011 FAX: 03-5981-6012
URL:http://plaza.umin.ac.jp/jaem/

発表形式と分類項目

シンポジウム

1. 高エネルギー外傷の画像診断、治療、マネージメント
高エネルギー外傷の診療においては、刻々と状態が変化する患者に対し、時間を意識した迅速・的確な画像診断と、それに基づいた外科的治療とIVRとを組み合わせた治療戦略が必要となる。診療ガイドラインを踏まえつつ、腹部領域の高エネルギー外傷診療における画像診断と治療方針の選択について議論して頂きたい。
2. 腹部救急疾患に対する内視鏡外科手術(上部消化管)
内視鏡外科手術の普及により、胃・十二指腸穿孔や特発性食道破裂、絞扼性腸閉塞などに対して腹腔鏡や胸腔鏡でのアプローチが盛んに行われるようになった。しかしガイドラインに記述はみられるものの、腹部救急疾患に対する内視鏡外科手術の適応や短期・長期成績の評価についてはまだ十分に検討されたとは言えない。本シンポジウムでは各施設の成績を示していただき、腹部救急疾患に対する内視鏡外科手術の課題と今後の方向性について論じていただきたい。
3. 大腸癌の消化管関連合併症に対する治療戦略
コロナ禍において、健診や診療控えが進み、腸閉塞や出血、穿孔、膿瘍形成など消化管関連合併症から診断される大腸癌患者が増え社会問題となっている。症状改善と原因である癌根治の両方を目指す治療においては、ガイドラインに正解を求めることは難しい場合が多い。ゆえに、少ないエヴィデンスと経験あるいは患者因子などからケースバイケースで最良の治療を選択していくことが求められる。本セッションでは、様々な消化管関連合併症を有する大腸癌に対する治療をテーマに、ガイドラインのあり方も含めてご講演いただく。
4. 急性腹症の治療戦略 ―良性腸疾患の診断と治療―
急性腹症をきたす疾患とその病態はさまざまである。原因が良性腸疾患であっても、緊急の処置を要するものから保存的に経過観察して良いものなどがありその診断は重要である。これまでに急性腹症や大腸憩室症のガイドラインが上梓されているが、自施設での急性腹症症例で臨床症状、検査所見や病態から判断する診断と治療方針を提示していただきガイドラインの検証を行いたい。
5. 腹部救急領域における肝移植と集中治療
腹部救急領域における集中治療と肝移植の対象疾患は急性肝不全である。集中治療の中心は人工肝補助療法で、その主たる目的は致死的な合併症の脳浮腫を予防し患者を昏睡から覚醒させることである。治療法の詳細なガイドラインは存在しないが、on-line血液濾過透析を標準化すべき方法として専門学会は検討している。あらたなの対象疾患としてAcute on chronicも注目されており、治療の対象、適応、方法等について活発な討論をお願いします。
6. 最近の腹部救急領域におけるIVRの知見、手技
Interventional Radiology(IVR)は腹部救急領域における治療選択肢として欠かせないものになっている。このセッションでは、腹部救急領域におけるIVRの総覧となることを目指して広く演題を募集する。腹部臓器損傷や動脈損傷に対する塞栓術、消化管出血に対する塞栓術、大動脈瘤破裂に対するステントグラフト内挿術などについて手技の工夫やデバイス選択についての知見、課題解決に向けた取り組みについて供覧いただき、議論を深めていただきたい。

パネルディスカッション

1. 腹部救急診療におけるCOVID-19に対するエビデンス構築に向けて
COVID-19は主として呼吸器感染症であるが、消化器症状を呈する患者も少なくない。海外の報告から、重症COVID-19患者では高トランスアミナーゼ血症や腸閉塞、ならびに凝固異常の背景が示唆される腸管虚血などの消化器合併症の発生率が高いことも明らかとなってきた。COVID-19に対する経験と知見が蓄積されているなか、COVID-19の重症者が少ない本邦において、いかに腹部救急診療におけるCOVID-19に対するエビデンスを構築していくかについて論じていただきたい
2. がん薬物療法中のoncologic emergencyに対する対策と治療
腹部救急疾患領域においてOncologic emergencyとは,悪性疾患を原因として“出血”,“穿孔”,“閉塞”,“感染”などの緊急対応を要する病態であり、腫瘍医のみならず一般の救急医や総合医もこの病態を念頭に置くことが肝要である。治療方針の決定に際しては,原疾患の根治性,救命のための治療のタイミングやそれらのバランスなどに苦慮することが少なくない.本パネルディスカッションでは,各施設におけるOncologic emergency に対する対策と治療 につき論じていただきたい
3. 炎症性腸疾患に対する緊急手術における内視鏡外科の立ち位置
内視鏡外科診療ガイドラインでは、IBDに対する腹腔鏡手術は推奨されているが、緊急手術はエビデンスレベルが低いこと、瘻孔や膿瘍などの多彩な病態があるため注意が必要であるとされている。 近年では、腹腔鏡手術の待機手術例が増加してきている。本セッションでは、IBDに対する緊急腹腔鏡手術の成績を示していただき、実臨床での問題点についても触れていただき、将来展望を共有する場としたい。
4. 化学療法に起因する消化管関連合併症に対する治療戦略
がん薬物療法は各種ガイドラインにより標準治療法が示されている。COVID-19蔓延下においても日本癌治療学会、日本癌学会および日本臨床腫瘍学会は「各種がん治療ガイドラインを踏まえたうえで」治療法を考慮することとしている。近年がん薬物療法は急速に進歩する一方で有害事象も多様化している。本セッションでは従来の消化管関連合併症に加えて抗VEGF抗体による出血・穿孔や血栓症、irAE(腸炎など)の診断と治療などについてご発表頂きたい。
5. 肝胆膵領域のドレナージ(経皮的ドレナージと経消化管ドレナージの役割分担)
救急ドレナージを要する肝胆膵領域疾患には肝膿瘍、急性胆管炎、急性胆嚢炎、膵仮性囊胞、被包化膵壊死等があり、そのドレナージ法にも、手術的、経皮的、経消化管など様々な手技がある。診療ガイドラインはエビデンスに基づいた適切な方法を推奨しているが実臨床では施設のリソースや地域医療の特殊性により推奨通りの選択が困難なことも多い。本セッションでは実臨床におけるドレナージ法選択について活発な討議を期待したい。
6. Abdominal compartment syndromeのピットフォール
Abdominal compartment syndrome(ACS)は、急性膵炎や腹膜炎、外傷などで腹腔内圧上昇による多臓器不全を発症する病態で、致命的になることも多い。しかし、急性膵炎やThe Abdominal Compartment Society(WSACS)のガイドラインで発表されているにも関わらず、認知度は高くはない。本セッションでは、ACSの診療で陥りやすいピットホール、診断や治療のstrategyについて論じて頂き、ガイドラインの活用や救命率向上に繋げたい。
7. 腹部救急領域における敗血症治療戦略
敗血症は、輸液や昇圧薬による初期蘇生・抗菌薬・感染源のコントロールなどを含めた集学的治療が必要である。近年、国内外で複数の敗血症に関係する診療ガイドラインが公開されており、その内容も含め、腹部救急領域における敗血症治療戦略について議論したい。
8. 感染性腹部大動脈瘤の治療戦略
感染性腹部大動脈瘤の治療は適切な抗菌薬を使用し、大動脈瘤を切除すると同時に感染巣をコントロールする必要がある。術式においてはin-situ人工血管置換術または非解剖学的バイパスを行うことが多いが、近年ではステントグラフトを行い抗菌薬を併用することで治療可能であった報告も散見されている。今回はこの領域のエキスパートの先生方に最も適していると考える治療を発表頂き、有意義なディスカッションを期待したい。
9. 門脈圧亢進症におけるSplanchnic Caput Medusaeと救急治療戦略
Splanchnic Caput Medusaeとは、脾腫を顔、門脈側副血行路を蛇髪とみなす新コンセプトで、局所のみならず全身の循環異常と密接にリンクしている。門脈圧亢進によってもたらされる、吐下血、脳症、難治性腹水、肝腎症候群、肝肺症候群、門脈肺高血圧症などの急性の病態をどのように診断し治療するのが妥当か、救急治療戦略について討論いただきたい。

ワークショップ

1. 在宅と救急のチーム連携:腹部救急領域の診療を含めて
現在、在宅における医療の必要性は疑うべくもない。社会の需要に対応するように、在宅医療を担う医療機関は急速に増加し、その内容も整備されつつある。しかし、先行研究において、在宅医療の弱点は、患者が在宅にて急変した時の対応にあることが指摘されている(在宅救急医療の問題)。しかし、未だに、その分野の研究は非常に少なく、これから様々な知見を重ねていくことが必要である。このセッションでは、在宅における腹部救急領域にスポットライトを当て、医療者全体でその課題を共有し、できれば対策までも考えるきっかけとすることを目的とする。これは、将来、「在宅救急の診療ガイドライン」を作成することにも必ず寄与するものと考えている。
2. 抗血小板剤・抗凝固剤服用下での上部消化管出血治療戦略
高齢者社会を迎え、脳心血管疾患に対する抗血栓薬(抗血小板薬、抗凝固薬)の服用者が増加している。これら患者での消化管出血は未だ相当数みられ、特に十二指腸潰瘍では止血に難渋する症例を経験する。消化管出血に対しては抗血栓薬を継続すれば大量出血となり、抗血栓薬を休止すれば脳心血管イベントを発症する危険が高まる。本ワークショップでは抗血栓薬継続下での消化管出血の治療戦略を中心にガイドラインをもとに検討できればと考える。
3. 消化管手術後の合併症に対する緊急手術
消化管手術後には縫合不全や腸閉塞など様々な外科的合併症が発生する。合併症の程度によっては緊急手術が必要になる場合もあるが、緊急手術の適応やタイミング・処置の内容などを誤ると重篤な転機となるためその診断・判断は重要である。本セッションでは、消化管術後の合併症に対して緊急手術を行う適応、処置(術式)の詳細、並びにその成績について供覧頂き、最適な合併症に対する処置について議論したい。
4. 急性虫垂炎に対する手術治療の適応とタイミング
急性虫垂炎の治療では、炎症程度、穿孔、膿瘍の有無、患者年齢、全身状態などを鑑み、外科手術ないし保存的治療が選択される。近年では抗菌薬投与の後のinterval appendectomyも行われる。手術には緊急、待機、開腹、腹腔鏡など選択肢があり、画像診断に基づいた臨床所見の取得が肝要である。本ワークショップでは、急性虫垂炎の診断・治療について、診療ガイドラインを念頭に報告、議論を予定しています。
5. 外傷性膵損傷に対する治療戦略:IVRから外科治療まで
外傷性膵損傷の重症度は日本外傷学会による分類が用いられ、主膵管損傷を伴うⅢb型が一般に手術適応と考えられる。しかし多臓器損傷の合併や全身状態も考慮し治療の優先度、方針を決定しなければならない。また損傷部を診断するだけでなく、いかに膵管損傷の有無を正確に診断できるかが重要となる。近年ではIVRや内視鏡的膵管ドレナージによる保存的治療成功例も散見される。外傷性膵損傷の重症度を考慮した診断および手術へ移行するタイミングや術式選択の基準について治療成績を含めて論じていただきたい。
6. 肝胆膵領域腹腔鏡下手術におけるトラブルシューティング
肝胆膵外科領域の腹腔鏡下手術は、近年技術と機器の進歩により適応範囲が大きく広がっている。難易度も格段に上昇し、そのため術中にトラブルが起こると大きな事故に繋がるリスクが増大している。この領域の安全な発展と普及のためには、あらゆる場面におけるトラブルシューティング方法の確立が必須である。まだガイドラインの確立していない分野であり、広く共有可能なトラブル対応法を報告していただきたい。
7. 腹腔鏡・ロボット支援手術の腹部救急領域への応用と展望
外科診療全体が低侵襲治療にシフトする中で、腹部救急領域でも腹腔鏡ならびに腹腔鏡手術の活用例が増加している。本ワークショップでは、各施設における腹部救急診療の様々なシーンでの応用例と成績をご紹介いただき、腹部救急領域における腹腔鏡手術の今後の展望について論じていただきたい。また、ロボット支援手術の腹部救急領域への応用の可能性に関する発表も歓迎する。

一般演題(口演・ポスター)

臓器区分

01 椎体・骨盤
02 大血管
03 小血管
04 食道
05
06 十二指腸
07 小腸
08 虫垂
09 大腸
10 直腸
11
12 胆道
13
14 大網
15 腹壁
16 腹腔
17 後腹膜
18 横隔膜
19 閉鎖孔
20 副腎・腎臓・尿管
21 膀胱・尿道・前立腺
22 子宮・付属器
23 その他
24 臓器区分なし

疾患区分

01 出血
02 血管閉塞・狭窄
03 血栓
04 NOMI関連
05 segmental arterial mediolysis
06 炎症性腸疾患
07 腸閉塞
08 腸重積
09 捻転
10 憩室、メッケル憩室
11 異物
12 穿孔
13 内ヘルニア
14 外ヘルニア
15 解離
16 破裂
17 外傷
18 感染
19 炎症
20 気腫
21 術後合併症
22 悪性腫瘍
23 その他
24 疾患区分なし

診療分類

01. 術前診断
02. 内視鏡治療
03. 外科治療(開腹)
04. 腹腔鏡治療
05. ロボット手術
06. IVR
07. 集中治療
08. 地域医療
09. 災害医療
10. 医学教育
11. 診療ガイドライン・規約
12. その他

演題登録に際しての注意点

1.筆頭著者の入力は以下の点に注意してください。

  • 会員番号の入力が必須となります。
    (入会申請中の場合は「99」を入力してください。)
  • メールアドレスの入力が必須となります。
    登録いただいたメールアドレスは日本腹部救急医学会に提供させていただきます。

2.抄録は以下の要領に沿って作成してください。

  • 演題名:全角換算67文字
  • 総文字数(著者名・所属名・演題名・抄録本文の合計):全角換算550文字
  • 登録可能な著者数(筆頭著者+共著者):20名まで
  • 登録可能な所属施設数:10施設まで
  • 倫理指針について、こちらのフローチャートを参照し、発表内容が該当する項目を選択してください。
    ※詳しくは学会ホームページをご覧ください。

3.登録演題の確認・修正・削除

演題登録締切までは、何度でも一度登録した演題を確認・修正・削除することが可能です。

  1. 受付番号とパスワード
    演題を登録する際に任意のパスワードを設定していただきます。
    パスワードと、登録の際に発行される受付番号がなければ、演題の登録・修正・削除ができません。パスワードと受付番号は忘れないように管理いただきますようお願いいたします。
  2. 登録演題の修正・削除
    ページ下部の「確認・修正」ボタンをクリックしてください。
    受付番号とパスワードを入力し、画面上で修正または削除を行ってください。
    修正の場合は、最後に必ず更新ボタンをクリックしてください。
  3. 演題登録画面に関する注意事項
    演題登録に関しては、原則として暗号通信をご利用ください。
    平文通信は第三者がパスワードを盗聴して、演題・抄録を無断削除したり、改ざんしたりする危険性があります。特に病院情報システムや電子メールに使用しているパスワードを、平文通信による演題登録用に使用することは絶対にお止めください。被害が演題登録以外にも及ぶ可能性があります。
    平文通信は、暗号通信が使用できない場合(施設やプロバイダーの設定に問題があるか、ブラウザが古い可能性があります)に限ってご利用ください。

演題の採否

演題の採否、発表時間、発表形式は、プログラム委員の意見を参考の上で、会長に一任とさせていただきます。

会長賞の選出

応募演題の中から会長賞を選出する予定です。多数のご応募をお待ちしております。

演題登録画面

演題募集に関するお問合せ先

第58回日本腹部救急医学会総会 演題登録事務局

E-mail:58jsaem-ab@senkyo.co.jp

新型コロナウイルス感染症の感染防止対策のため、運営事務局はテレワークを実施しております。
当面の間、お問合せはEメールのみでお願いいたします。