第57回日本腹部救急医学会総会  第57回日本腹部救急医学会総会

演題募集

演題募集期間

演題募集期間 : 2020年9月1日(火)正午~ 10月7日(水)17時
10月21日(水)24時まで延長いたしました。

演題募集を終了しました。多数のご応募をいただき、ありがとうございました。

演題募集方法

演題はすべてインターネットを利用したオンライン登録にて受付いたします。
締切直前は大変混み合いますので、なるべく時間的余裕を持って登録してください。

演題応募資格

筆頭著者、共著者ともに本学会会員に限ります。未入会の方は至急、学会事務局で入会手続きをお願いいたします。入会手続きについては学会ホームページにてご確認ください。

学会入会に関するお問合せ先

一般社団法人 学会支援機構
〒112-0012 東京都文京区大塚5-3-13 小石川アーバン4階
TEL: 03-5981-6011 FAX: 03-5981-6012
URL:http://plaza.umin.ac.jp/jaem/

発表形式と分類項目

特別企画

1. COVID-19感染症を通して:腹部救急における院内感染対策
2020年はすべてがCOVID-19に支配された年でありました。医学的にも経済的にも、診療科を問わず予断を許さない命がけの毎日を送らざるを得なかった。
この抄録を作成している2020年8月の時点では本総会の開催状況すら全く予想できていない。ウイルスがさらに変異してより危機的な状況を迎えている危険もある。ワクチン開発、治療薬の出現、感染対策など、良い材料を話し合えることを期待するしか術はない。

シンポジウム

1. 閉塞性大腸癌に対する治療戦略
閉塞性大腸癌は、緊急処置を必要とするoncologic emergencyである。これまでBTSとしての大腸ステント留置を推奨しないとした欧州消化器内視鏡学会のガイドラインが2020年4月にup dateされ、推奨すると発表した。これにより、大腸ステント留置はさらに増えると考える。そこで本シンポジウムでは、大腸癌の根治性も考慮した上で、閉塞性大腸癌の減圧法を含む治療選択とその長期成績、再発形式、合併症などについて紹介していただきたい。

2. 腹部救急領域における敗血症治療戦略
腹部救急領域では、感染症を原因とした疾患は非常に多く、重篤化した敗血症の制御は、治療の根幹となる。当然、敗血症はショック、臓器障害や凝固異常を発症し、疾患の予後を左右する。本シンポジウムでは、腹部救急領域における敗血症診断法、手術を含めた治療の工夫、病態解明の新しい知見、将来を見据えた基礎的あるいは臨床的研究などをもとに各施設で行っている敗血症の治療戦略について、発表、討論していただきたい。

3. 絞扼性腸閉塞の診断と治療の工夫
絞扼性腸閉塞は致命的な疾患であるが、腸管壊死に至らない時点での早期診断と適切な治療が予後改善の鍵である。診断面では、画像診断が大きな役割を果たすが、診断困難例もあり、臨床所見やこれまで困難とされてきたバイオマーカーなどによる多角的アプローチにも大きな期待が寄せられる。また、治療面では、至適術式の開発と適応が重要な役割を担う。本シンポジウムでは、絞扼性腸閉塞の診断と治療の現状と展望につき議論したい。

4. ソクラテス法(2):急性胆管炎;初診から治療まで;
あなたならどうする?
※セッション名を変更しました
TG18では急性胆管炎の重症度に応じた内視鏡的ドレナージが推奨されている。しかしながら、内視鏡ドレナージには抗凝固薬・抗血小板薬内服例、非代償性肝硬変患者、維持透析患者など個別にリスク評価すべき病態が存在する。近年ではEUSガイド下胆管ドレナージや消化管術後例に対するバルン小腸内視鏡下胆管ドレナージなども行われている。本シンポジウムでは様々な病態における急性胆管炎へのアプローチを討議したい。多くの施設からの演題応募を期待する。(一部検討中)

5. 腹部救急領域におけるチーム医療の現状と課題
医療における働き方改革が求められている現在、チーム医療の重要性が再認識されている。腹部救急領域においても、外科医、救急医、内視鏡医、放射線科医、血管外科医、麻酔医、などの医師のみならず、薬剤師、看護師、栄養士、レントゲン技師、などの多職種によるチーム医療が望ましいが、その一方で地方においては医師不足、看護師不足が著しく、残念ながら理想的なチーム医療が実践されているとは言い難い。本シンポジウムでは、チームビルディングに関する様々な取り組みや工夫、アイデアを皆さんと共有し、効率良いチーム医療の助けになるセッションとしたい。

パネルディスカッション

1. 消化器外科術後感染対策
CDCによるガイドラインが導入され、多くのエビデンスによる周術期管理が行われるようになり、SSI発生率は減少している。一方、日本からも「消化器外科SSI予防のための周術期管理ガイドライン」などが発刊され、日本独自の周術期感染管理が提案されている。
本セッションでは、消化器外科領域の術後感染症について、発症予防対策だけでなく、発症時の対処について、各施設の取り組みやその成績を討論していただきたい。

2. 内臓動脈疾患の診断と治療戦略
内臓動脈疾患には、急性内臓動脈閉塞や内臓動脈瘤破裂など、致死的になり得る疾患が含まれるが、診断に至らないことや、正確な診断が困難であることが少なくない。治療法として低侵襲な血管内治療の発展も目覚ましいが、臓器のバイアビリティ判定と血行再建のため、開腹手術を躊躇なく行わなければならない場合もある。本疾患に対する迅速かつ適切な診断法や治療適応、ならびに治療手技の工夫や成績を供覧していただきたい。

3. 急性肝不全(劇症肝炎)の治療戦略
急性肝不全は内科的治療の進歩にて、タイムリーな診断、様々な効果的治療戦略が確立してきた。しかし一部、治療不応の病態を呈し、肝移植等の外科的治療の適応となることがある。またAcute on chronic肝不全は欧米でも肝移植適応の議論が百出している領域である。本シンポジウムでは急性肝不全の内科的治療、外科的治療(肝移植)の成績、決断の根拠、タイミングなどクリティカルな項目について議論する。またACLFについてその定義、肝移植成績などの議論もお待ちしている。

4. 消化管縫合不全の予防と治療の工夫
消化管縫合不全の予防には、術前(栄養管理、減圧処置など)・術中(安全な吻合法、ICG蛍光法による血流評価、covering stoma造設など)・術後(リスクに応じた経口摂取再開など)それぞれに工夫が必要である。一方、術前に理想的な管理が出来ずに行われる緊急手術など、縫合不全が発症すると重篤化することも多く、迅速かつ適切な治療が必要である。様々な術式における縫合不全の予防と治療の工夫について議論していただきたい。

5. 炎症性腸疾患に対する内科的治療限界と外科的治療介入
炎症性腸疾患領域では、ここ数年内科的治療法の進歩が著しい。今まで緊急手術を要していたような症例でも寛解導入が可能になっている。一方で、特に高齢者を中心に、手術の見極めが遅かったために、術後合併症の管理に難渋する症例や周術期死亡となった症例も散見される。本セッションでは、今まで経験した症例を基に、内科的治療法の限界と適切な外科の介入について活発な討論を期待したい。

6. 急性膵炎に対する局所合併症治療戦略
急性膵炎後の被包化壊死は致死率が高く、ドレナージとネクロセクトミーを要する。昨今では外科的治療に代わり内視鏡的治療が普及し治療成績も向上したが、治療限界や重篤な手技関連偶発症発生といった問題もあり、適切な治療選択、経皮的/外科的治療への移行も含めた柔軟な治療戦略が求められる。外科、内科の立場から急性膵炎の局所合併症治療戦略についてご発表いただき、適切な治療戦略構築の一助となるようなセッションとしたい。

7. 大腸穿孔の治療戦略
大腸穿孔は重症感染症・敗血症性ショック・MOFの合併によりいまだ予後不良な疾患で、救命率向上のためには、迅速な診断と外科手術、ならびに適切な周術期管理が必要である。本セッションでは、多種多様な大腸穿孔の病態把握、術式選択、周術期重症感染症に対する集学的治療の実態、ならびに治療成績向上のための工夫について報告していただき、議論を深めたい。

8. 腹部実質臓器損傷においてIVRの限界まで攻める
腹部外傷における初期治療は、出血と感染の制御が重要である。出血制御として、外科治療がすべてIVRに代わることはなく、外科治療とIVRとを組み合わせた治療戦略が必要である。実際に腹部実質臓器損傷において、どこまでIVRで治療することが可能なのか、逆にどの部分が限界なのか。損傷形態や血管解剖に左右されるが、IVRの工夫によって乗り越えられる状況もある。IVRは諸外国に比して秀でた領域であり、その限界を論じていただきたい。

ワークショップ

1. 膵外傷の診断と治療戦略
外傷性膵損傷の重症度は日本外傷学会による分類が用いられ、主膵管損傷を伴うⅢb型が一般に手術適応と考えられる。しかし多臓器損傷の合併や全身状態も考慮し治療の優先度、方針を決定しなければならない。また損傷部を診断するだけでなく、いかに膵管損傷の有無を正確に診断できるかが重要となる。近年では内視鏡的膵管ドレナージによる保存的治療成功例も散見される。各施設で行われている外傷性膵損傷に対する診断および手術へ移行するタイミングや術式選択の基準について治療成績を含めて論じていただきたい。

2. 術中偶発症に対するリカバリーショット
手術中の偶発症は起きないことが望ましいが、細心の注意を払っても時に発生する可能性がある。また、術中の予期せぬ偶発症は対応を誤るとその後に重篤な合併症が発生する危険性がある。腹部救急疾患(上部・下部消化管、肝胆膵、外傷、その他の救急疾患)の手術中に発生した偶発症について紹介し、その解決策(リカバリーショット)に関して報告していただきたい。

3. 腸管虚血性病変の診断と治療戦略
腸管虚血性病変は、比較的稀であるが、動脈硬化、不整脈などの並存症があったり、ショックなど全身状態が不良な症例に生じたりする上に、時に診断が容易ではなく、さらに短時間での適切な対処が必要で、現在もなお死亡率が高い病態である。現在の臨床成績の報告とともに、近年の画像診断等の検査法の進歩や新たな治療法をお示しいただき、標準診療としての可能性の検討や、将来の更なる救命率の向上につながるものとしたい。

4. 消化管出血に対する診断と治療戦略-IVR、内視鏡治療それぞれの立場から
胃十二指腸潰瘍出血や食道胃静脈瘤出血は減少傾向だが、大腸憩室出血は増加している。消化管出血の多くは内視鏡で診断し止血が可能である。一方、抗血栓薬服用者、透析患者などの内視鏡的止血困難例、DIC合併例、膵アーケード動脈瘤破裂や小腸出血、孤立性胃静脈瘤などではIVRを検討する。本ワークショップでは消化器内視鏡医とIVR医の立場から消化管出血診療の現況、連携体制や集学的治療について討論したい。

5. 急性虫垂炎に対する治療戦略と成績
急性虫垂炎は、急性腹症の中でも頻度が高いcommon diseaseである。従来は緊急手術の適応であったが、現在では保存的治療やinterval appendectomyなどの選択肢がある。しかし、治療の第一選択は緊急手術かあるいは保存的治療か?保存的治療が奏功しない場合の手術移行のタイミングは? 膿瘍ドレナージ後の瘻孔化は?再燃例は緊急手術か? Interval appendectomyまでの適切な待機期間は?など、様々な問題がある。成人および小児を含め、各施設の治療戦略と成績について発表していただきたい。

6. Open abdomen managementの実際
Open Abdominal Management(OAM)は外傷外科においてdamage control surgeryを実施するための一時的閉腹法として活用されてきた。近年、その経験が非外傷手術にも応用され、救命率が大幅向上している。2019年にWorld Society of Emergency Surgeryのガイドラインが発表され、世界的に急速に広まっており、わが国でもOAMはAcute Care Surgeonにとって重要な術式になっており、日本Acute Care Surgery学会 ACS認定外科医に必須の手技としている。本セッションでは、その適応、一時的閉腹法、筋膜閉鎖の方法等、について議論する。

ビデオワークショップ

1. 腹部救急疾患に対する内視鏡外科手術(消化管)
消化管救急疾患に対する内視鏡外科手術は、疾患自体の炎症反応に加わる手術侵襲が開腹手術と比較して小さく、手術の治療効果は同等以上であることが求められる。例えば、腸閉塞に対する内視鏡手術のベネフィットは最小の傷で的確なアプローチ部位を選択できることで、リスクは内視鏡手術器具による術中腸管損傷が考えられる。本セッションでは、様々な疾患における手術アプローチのリスクとベネフィットを整理して提示していただきたい。

2. 腹部救急疾患に対する内視鏡外科手術(肝胆膵)
近年,腹部救急疾患に対する内視鏡手術は増加しており,治療の有力な選択肢の1つとなっている。一方で,肝胆膵領域の手術は複雑であり,その難易度やリスクの高さからまだまだ発展途上である。本セッションでは,各施設からのビデオを供覧し,緊急手術および肝胆膵領域特有の要点や問題点を提示していただき,内視鏡外科手術の適応と限界,術式の工夫,今後の展望などについて議論を深めていきたい。

一般演題(口演・ポスター)

臓器区分

01 椎体・骨盤
02 大血管
03 小血管
04 食道
05
06 十二指腸
07 小腸
08 虫垂
09 大腸
10 直腸
11
12 胆道
13
14 大網
15 腹壁
16 腹腔
17 後腹膜
18 横隔膜
19 閉鎖孔
20 副腎・腎臓・尿管
21 膀胱・尿道・前立腺
22 子宮・付属器
23 その他
24 臓器区分なし

疾患区分

01 出血
02 血管閉塞・狭窄
03 血栓
04 NOMI関連
05 segmental arterial mediolysis
06 炎症性腸疾患
07 腸閉塞
08 腸重積
09 捻転
10 憩室、メッケル憩室
11 異物
12 穿孔
13 内ヘルニア
14 外ヘルニア
15 解離
16 破裂
17 外傷
18 感染
19 炎症
20 気腫
21 術後合併症
22 悪性腫瘍
23 その他
24 疾患区分なし

診療分類

01. 術前診断
02. 内視鏡治療
03. 外科治療(開腹)
04. 腹腔鏡治療
05. ロボット手術
06. IVR
07. 集中治療
08. 地域医療
09. 災害医療
10. 医学教育
11. その他

演題登録に際しての注意点

1.筆頭著者の入力は以下の点に注意してください。

  • 会員番号の入力が必須となります。
    (入会申請中の場合は「99」を入力してください。)
  • メールアドレスの入力が必須となります。
    登録いただいたメールアドレスは日本腹部救急医学会に提供させていただきます。

2.抄録は以下の要領に沿って作成してください。

  • 演題名:全角換算67文字
  • 総文字数(著者名・所属名・演題名・抄録本文の合計):全角換算550文字
  • 登録可能な著者数(筆頭著者+共著者):20名まで
  • 登録可能な所属施設数:10施設まで
  • 倫理指針について、こちらのフローチャートを参照し、発表内容が該当する項目を選択してください。
    ※詳しくは学会ホームページをご覧ください。

3.登録演題の確認・修正・削除

演題登録締切までは、何度でも一度登録した演題を確認・修正・削除することが可能です。

  1. 受付番号とパスワード
    演題を登録する際に任意のパスワードを設定していただきます。
    パスワードと、登録の際に発行される受付番号がなければ、演題の登録・修正・削除ができません。パスワードと受付番号は忘れないように管理いただきますようお願いいたします。
  2. 登録演題の修正・削除
    ページ下部の「確認・修正」ボタンをクリックしてください。
    受付番号とパスワードを入力し、画面上で修正または削除を行ってください。
    修正の場合は、最後に必ず更新ボタンをクリックしてください。
  3. 演題登録画面に関する注意事項
    演題登録に関しては、原則として暗号通信をご利用ください。
    平文通信は第三者がパスワードを盗聴して、演題・抄録を無断削除したり、改ざんしたりする危険性があります。特に病院情報システムや電子メールに使用しているパスワードを、平文通信による演題登録用に使用することは絶対にお止めください。被害が演題登録以外にも及ぶ可能性があります。
    平文通信は、暗号通信が使用できない場合(施設やプロバイダーの設定に問題があるか、ブラウザが古い可能性があります)に限ってご利用ください。

演題の採否

演題の採否、発表時間、発表形式は、プログラム委員の意見を参考の上で、会長に一任とさせていただきます。演題の採否等については、2021年1月にメールでお知らせいたします。

会長賞の選出

応募演題の中から会長賞を選出する予定です。多数のご応募をお待ちしております。

演題登録画面

ご利用可能なブラウザとバージョン

  • Internet Explorer 最新バージョンを推奨
  • Safari 最新バージョンを推奨
  • Firefox 最新バージョンを推奨
  • Google Chrome 最新バージョンを推奨
  • Microsoft Edge 最新バージョンを推奨

オンライン演題登録システムに関するよくある質問と回答を掲載していますので、
こちらをご参照ください。

演題募集に関するお問合せ先

第57回日本腹部救急医学会総会 運営準備室

日本コンベンションサービス株式会社
〒100-0013 東京都千代田区霞が関1-4-2
大同生命霞が関ビル14階
TEL: 03-3508-1214
FAX: 03-3508-1302
E-mail: jsaem57@convention.co.jp

新型コロナウイルス感染症の感染防止対策のため、運営事務局はテレワークを実施しております。
当面の間、お問合せはEメールのみでお願いいたします。