第88回日本呼吸器学会・日本結核非結核性抗酸菌症学会九州支部春季学術講演会は、本来であれば第86回として2021年3月に開催する予定でしたが、新型コロナウイルス感染症パンデミックの影響で1年延期せざるを得ない判断に至りました。さらに、第6波となる感染拡大とさまざまな社会活動の制限により、ぎりぎりまで開催形式を決定しかねる状況でした。この文章を書きながら、現地会場においでいただく皆様、そしてウェブでご参加の皆様とともに、3月19日当日はハイブリッド開催実現のもと有意義な時間を過ごしていると切望しております。
本学術講演会では、招請講演として長崎みなとメディカルセンター院長の門田淳一先生から、若手呼吸器科医に向けた臨床研究に関するご講演を賜ります。特別講演は、福岡県議会議員の岳康宏先生による「福岡県政における医療改革」を予定しております。また、今まさに直面しているCOVID-19をめぐる諸問題に焦点をあてたシンポジウム、間質性肺疾患の臨床や研究をめぐるシンポジウムのほか、2つの教育講演を企画しております。その他、計8つの共催セミナーを予定しています。お忙しい中、演者や座長をお引受けくださいました先生方、一般演題をご応募いただいた方々、ならびに本会の開催にあたりご支援いただきました企業の皆様には、この場を借りて心より御礼申し上げます。
呼吸器病学に関する臨床経験や研究成果の発表のみならず、呼吸器疾患の診断・治療における最新知見を提供する場でもあります。研修医や医学生などの教育・研修の任務も兼ねておりますので、幅広い方々のご参加をお待ちしております。また皆様に於かれましては、十分な感染対策の上、本会を通じてご親交を深めていただくとともに、福岡も満喫していただければ幸いです。
2022年2月吉日