会長挨拶

第1回日本 Osteotomy学会学術集会 会長
松田 秀一(京都大学大学院医学研究科 感覚運動系外科学講座整形外科学教室)

このたび、「第1回 日本Osteotomy学会学術集会」の開催にあたり、会長を拝命いたしました、京都大学整形外科の松田秀一でございます。本学会は、これまで「日本Knee Osteotomy and Joint Preservation研究会」として積み重ねてまいりました実績を礎に、「日本Osteotomy学会(Japanese Osteotomy Society, JOTS)」として新たに学会組織として発足いたしました。そしてその記念すべき第1回学術集会を、2026年3月20日(金)・21日(土)の2日間、京都産業会館ホールにて開催いたします。本会の歴史的な第一歩に携わらせていただけることを、大変光栄に存じます。
本学術集会のテーマは「骨切り術の未来を語る」と致しました。中心となる膝周囲骨切り術に加え、「関節機能の温存・再建」という理念のもと、軟部組織の修復・再生医療や部分人工関節置換術を含む幅広い関節温存治療について、包括的な議論ができる場を目指しております。近年の生体力学的・生物学的解析の進展や再生医療技術の進歩により、関節温存治療の可能性は大きく拡がりつつあります。そうした背景のもと、基礎・臨床を横断する多角的な視点から、次世代の治療戦略を皆様とともに議論を深めてまいりたいと考えております。また、股関節・足関節などに対する骨切り術も積極的に取り上げ、適応や技術のさらなる発展につなげていきたいと思っております。
本学術集会が、会員の皆様の知見と経験が結集し、活発な討論と熱気にあふれる実り多い場となることを願っております。ともに語り、共有し、未来を切り拓く2日間となるよう準備してまいります。
春の訪れとともに美しい景観が広がる京都の地にて、皆様とお会いできることを心より楽しみにしております。
多くの皆様のご参加を心よりお待ちしております!