ご挨拶

第 40 回日本整形外科学会基礎学術集会
会長 石橋 恭之
弘前大学大学院医学研究科 整形外科学講座 教授

この度、第40回日本整形外科学会基礎学術集会を、2025年10月16日(木)~17日(金)の2日間にわたり、青森市のリンクステーションホール青森とホテル青森で開催させていただきます。

本学会は1973 年に「骨・関節の基礎を語る会」として始まりました。その後、“整形外科医自らが基礎的研究を行い、それを発表する場として、さらには研究を通じた交流の場”として、現在の基礎学術集会に発展しました。今回で第40回目を迎えますが、このような節目の年に本学会を主催させていただけることは、弘前大学整形外科学教室にとって大変名誉なことであり光栄に存じております。日整会会員の皆様、関係者の皆様方に、心より御礼を申し上げます。

学会のテーマは「伸びて行く方向に陽が当たる~without losing your enthusiasm~」といたしました。テーマの主題は、津軽の文豪 太宰治の小説 パンドラの匣から引用いたしました。副題はWinston Churchillが遺した言葉、“Success is the ability to go from failure to failure without losing your enthusiasm”からの一節です。どちらも、医療、基礎研究に携わる我々に通じる考え方であると思います。

基礎学術集会は若手整形外科医や研究者を中心に、年々参加者も増加しております。今回の会が皆様にとって、魅力的で有意義なものになるよう、また整形外科の未来に寄与できるよう、様々なプログラムを企画したいと思います。海外演者には、OARSIからMartin Englund先生(Sweden)、Gun-Il Im先生(Korea)、スポーツ医学のJohn Xerogeanes先生(USA)、脊髄再生治療のMartin Oudega先生(USA)、小児整形疫学のHiroko Matsumoto先生(USA)などをお招きしております。また、AO Sportsや日独整形災害外科学会との合同シンポジウムも予定しております。

開催地の青森市は美しい自然と豊かな文化を持つ地域であり、10月中旬は八甲田や十和田湖周辺が紅葉に色づく素晴らしい季節です。学術集会の合間には、ぜひこの地の魅力を感じていただければと思います。皆様のご参加を心よりお待ち申し上げております。