第34回高精度放射線外部照射部会学術大会 第34回高精度放射線外部照射部会学術大会

日本放射線腫瘍学会
第34回高精度放射線外部照射部会学術大会 当番世話人挨拶

第34回高精度放射線外部照射部会学術大会 当番世話人
京都大学大学院医学研究科 放射線腫瘍学・画像応用治療学
教授 溝脇尚志

第34回高精度放射線外部照射部会学術大会の開催にあたりましては格別のご高配を賜り厚く御礼申し上げます。当初、JASTROの高精度放射線外部照射部会が高橋信次記念シンポジウムを4年に1回開催することとなりましたことを受け、同シンポジウムを併催すべく準備を進めてまいりました。しかしながら、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の世界的大流行により国際シンポジウムの開催が困難と判断されましたため、高精度放射線外部照射部会学術大会のみを従来どおり単独開催することになりました。 また、COVID-19の国内における再拡大を踏まえ慎重に検討いたしました結果、苦渋の決断ながら、現地開催を断念し完全オンライン開催とすることを決定いたしました。

さて、本学術大会の主題は、「放射線治療における先進技術と使いこなしの調和」です。近年の放射線治療は、まさに当部会が担当する高精度放射線外部照射技術の進歩によって大きな発展を遂げてまいりましたが、臨床成績はそれらの高度な照射技術をいかに患者さんに対して用いるかによって左右されるものであり、先進技術そのものが良い結果を保証するものではありません。従いまして、本大会では先進技術をいかに使いこなすかに焦点を定めた企画を立案いたしました。特に、特別プログラムは、どのような治療計画内容によって有害事象を含むどのような長期成績が得られるかを詳細に検討するという、今までにない試みに挑戦いたします。また、できるだけ現地開催の臨場感を維持すべく、主題プログラムはオンラインライブ配信とさせていただきます。

開催予定の変更はございましたが、教室員一同、多くの方々にご参加いただける充実した内容の学術大会とすべく全力を尽くす所存でございますので、是非、今からご予定を確保の上ご参加いただきますよう心よりお願い申し上げます。

令和2年12月吉日