演題募集・採択結果

採択演題一覧

2023年4月4日(火)、6日(木)に対象の方へ、演題登録時にご登録いただいたメールアドレス宛に「採択のお知らせ」を配信いたしました。(program-77jes@convention.co.jpより発信)
メールを受信いただけていない場合は、下記一般演題担当までお問合せください。
筆頭演者で入会がお済み出ない方は、速やかに入会手続きをお済ませください。

稀に迷惑メールフォルダに振り分けられている可能性がございますので、迷惑メールフォルダもあわせてご確認ください。

応募規定

  1. 筆頭演者は日本食道学会員に限ります。
    応募時点で筆頭演者が非会員の場合は、会員番号欄に「999999」を入力し、
    筆頭演者に限り2023年3月27日(月)までに入会手続きを済ませてください。
    会員でない場合には発表をお断りすることがあります。
    ※看護師、臨床検査技師、診療放射線技師、臨床工学技士、薬剤師などの準会員も同様です。

    日本食道学会 新規入会手続き

    会員マイページシステムの更新に伴い、2023年3月28日~4月3日AMまで会員マイページのオンライン決済(入会手続きおよび年会費納入手続き)機能を一時停止いたします。

    入会に関するお問い合わせ

    特定非営利活動法人 日本食道学会 事務局
    〒130-0012 東京都墨田区太平2-3-13 廣瀬ビルディング4階
    TEL:03-6456-1339
    FAX:03-6658-4233
    E-mail:office@esophagus.jp

  2. 倫理審査の要/不要について
    日本食道学会の演題応募に際しては、倫理審査が不要な発表以外は、必ず所属施設または関連の大学病院・関連学会(学会に研究倫理審査機能がある場合)・医師会等の倫理審査制度を利用し承認を得たうえで演題登録を行ってください。
    倫理審査委員会の審査状況については、応募画面内にチェックリストを設けておりますので、ご回答をお願いいたします。チェックリストは応募者に臨床研究を行う上で、順守すべき倫理指針を再認識していただくことを目的としています。選択された内容について、査読委員から異議があった演題は、第77回学術集会プログラム委員会にて検証を行い、倫理的に問題があると判定された場合は、不採用となりますのでご注意ください。
    なお、倫理審査委員会の承認番号は不要でございます。
    発表内容がどの項目に該当するかについては、下記をご確認ください。
    フローチャート
    カテゴリー分類
    日本食道学会倫理指針
  3. 演題応募時には利益相反についての開示申告が必要です。

演題募集期間

2022年11月16日(水)~ 2023年1月11日(水)正午
2023年1月18日(水)正午まで延長いたしました。
2023年1月30日(月)正午まで再延長いたしました。
※これ以降の延長は予定しておりません
演題募集を締切りました。多数のご応募ありがとうございました。

演題カテゴリー

主題演題区分より、セッションカテゴリー(シンポジウム、ビデオシンポジウム、パネルディスカッション、ワークショップ、ディベート、
要望演題、のいずれか)を選択してください。
なお(English Session)と記載のあるセッションにつきましては、英語でのご登録をお願いいたします。

食道悪性 ビデオシンポジウム 1.ロボット支援下食道切除術のエビデンス
概要
ロボット支援食道切除は食道癌診療ガイドライン2022年版で初めてCQとして取り扱われ、急速に普及している。2018年4月にロボット支援食道切除術が保険収載されてから4年半が経過し、短期成績のみならず長期成績に関する知見も収集可能な時期に差しかかってきた。開胸手術やconventionalな胸腔鏡手術と比べ、反回神経麻痺や肺炎は改善するのか、borderline resectable症例に対する治癒切除率は向上するのか、予後はどの程度担保されるのかなど短期・長期成績に関する各施設のデータを持ち寄り、現時点での本術式のエビデンスをあきらかにしていただきたい。
2.食道胃接合部癌における安全な縦隔内再建法
概要
近年、食道胃接合部癌は急速に増加する傾向にある。日本食道学会と日本胃癌学会による合同ワーキングでは2014年から2017年にかけて西分類の食道胃接合部癌を対象に右胸腔または経裂孔アプローチ別にリンパ節転移状況と予後を調査する前向き研究を行なった。2023年にリンパ節再発も加味した我が国の食道胃接合部癌の病態が明らかにされるが、本研究において、下部食道切除後の下縦隔吻合における縫合不全率の高さが指摘された。胸腹境界部の狭いスペースでの再建術は手技的にも、術野的にも困難で、確実で安全な再建法の確立が急務の課題である。本セッションでは、各施設の工夫と手技のコツを、その成績と共に示していただきたい。
シンポジウム 1.cT1N0M0食道癌に対する治療戦略
概要
cT1N0M0食道癌の初回治療には、内視鏡切除や外科切除、化学放射線療法、内視鏡切除+化学放射線療法などの様々な選択肢が存在する。また、化学放射線療法後の遺残再発にはサルベージ治療としてPDTなどの治療も行われている。このように多様な選択肢がある中で最適の戦略を立てるためには、各治療法の特徴を理解する必要がある。そこで本セッションでは、cT1N0M0食道癌に対する各種治療の検討を募集する。多数例の報告だけでなく、新規性の高い研究や全周性や表層拡大型食道癌などの特殊な状況に限定した研究は少数例でも歓迎する。
2.cStage IIIB/IVA食道癌に対する治療戦略・・(conversion surgeryを含む)
概要
2022年9月改訂の食道癌取り扱い規約から、cT3は切除可能(cT3 resectable: cT3r)と切除可能境界(cT3 borderline resectable: cT3br)に分けられ、他臓器浸潤の可能性が否定できない食道癌はcStage IIIB/IVAに分類されることになった。他臓器浸潤食道癌に対してはこれまで化学放射線療法が標準治療と考えられてきたが、近年、一次治療としての導入化学療法の有効性も報告されつつある。一方、導入療法によりダウンステージングが得られた症例ではConversion surgeryの有効性も報告されるようになった。そこで本セッションでは各施設における他臓器浸潤食道癌(cStage IIIB/IVA食道癌)に対する治療戦略について発表していただきたい。
パネルディスカッション 1.cStage II/IIIA食道癌:DCF NAC後の術後補助療法とその適応
概要
cStage II/IIIA食道癌の術前治療は、JCOG1109NExT試験において術前DCF療法が3年生存率72%と最も予後を改善させたことを受け、我が国の標準治療は術前CF療法から術前CF-RTではなく、術前DCF療法に移行した。しかしこのDCF-NACをもってしても予後改善につながらない症例も存在する。Checkmate 577の結果より2021年、我が国でも術後補助療法としてのNivolumabが保険承認され、さらなる予後改善が期待されるが、これは欧米を中心とした術前CRT後の結果に基づくものであり、それよりも予後の良いDCF-NAC後についてはその効果、適応に関するエビデンスは全くないのが現状である。そこで本セッションでは、術後補助療法について各施設の取り組み、その適応と成績など、積極的に論議していただきたい。
2.切除不能進行・再発食道癌に対する治療戦略(English session)
概要
切除不能進行・再発食道癌に対して、長い間シスプラチン+5-FU併用療法(CF)が一次治療の標準治療として施行されてきたが、生存期間中央値も6~10ヶ月程度と極めて予後不良であった。また、EGFRを中心に分子標的治療薬の開発が行われたものの有効性が示されなかった。このような状況の中、KEYNOTE-590試験およびCheckMate-648試験の結果、CF+抗PD-1抗体薬併用療法や抗PD-1抗体薬+抗CTLA-4抗体薬併用療法の有効性が示され、さらに免疫チェックポイント阻害薬+分子標的治療薬併用療法などの治療開発が加速している。今後大きく進歩することが期待される薬物療法の将来展望について議論していただきたい。
3.食道癌バイオマーカー・予後因子における臨床的意義と治療応用
概要
難治性疾患である食道癌の治療成績は向上しているものの未だ不十分である。その背景には、本来多様である病態に対する画一的な治療アプローチの限界がある。その克服のために患者個々に異なる病態に応じた個別化医療が必要であり、それを可能にするバイオマーカーの開発が急務である。近年のアッセイ技術の向上によりバイオマーカーは単一のゲノムのみならずマルチオミクス解析におよび、解析対象も腫瘍のみならず血液、さらにはマイクロバイオームなど幅広く探索されるようになった。ここでは食道癌を対象に現在開発中のバイオマーカーが臨床的にどういう意義をもつのか、さらにはどのように治療応用されるのかについて議論していただきたい。
ワークショップ 1.高齢者・フレイル食道癌患者に対する治療戦略
概要
近年、日本の高齢化は著しく、食道癌においても例外ではない。高齢者やフレイル症例では、身体機能の低下や併存疾患のため、手術適応・術式選択・化学療法レジメンなどについて治療リスクや侵襲の軽減を考慮した症例ごとの治療選択が行われていると考える。本セッションでは、標準治療が実施困難な高齢者・フレイル食道癌の患者評価(手術適応など)、治療の工夫(術式選択、薬剤選択、用量調整など)について、高齢者社会における食道癌診療について検討していただきたい。
2.高度狭窄を伴う切除不能食道癌に対する至適治療戦略
概要
進行性、転移性の根治不能食道癌は通常、全身化学療法の適応となる。一方、食道原発巣による食道通過障害は患者の栄養状態、QOLの低下につながるため、通過障害改善を目的とした強力な局所治療の追加が望まれることがある。局所治療の選択肢もバイパス術、ステント留置、放射線治療など多岐にわたり、症例ごとの使い分けに苦慮する局面もある。本セッションでは高度通過障害を伴う食道癌症例に対する治療戦略について様々な視点から論じていただき、QOLを維持した食道癌診療に対する見解を深めていただきたい。 
3.食道癌術後長期QOL向上を目指した周術期治療の新たな取り組み
概要
術前DCF療法や術後Nivolumabなど周術期治療のエビデンスが明らかになり、進行食道癌における長期予後が向上し、治らない癌から治る癌への仲間入りを果たそうとしている。一方で、食道癌術後は嚥下機能の低下、経口摂取不良、胃内容物逆流など長期にわたるQOL低下が顕在化しており、これらの改善が急務となっている。本セッションでは食道癌術後のQOL向上を目指した周術期の新たな取り組みを示していただき、食道癌術後の最適な介入方法について議論していただきたい。
4.化学放射線療法の晩期毒性の検証とその予防対策
概要
食道癌に対する化学放射線療法後の長期生存例では、心呼吸器毒性などの晩期毒性が問題となる。しかし、二次元放射線治療の時代から三次元原体照射、強度変調放射線治療、粒子線治療へと放射線照射技術は目覚ましく進歩している。これら新規照射技術開発は治療成績の改善と同時に晩期毒性の軽減をも主目的とする。現在の晩期毒性の議論の土台となっているデータは二次元放射線治療時代のものであり、新規照射技術の晩期毒性軽減への貢献について検証する必要がある。本ワークショップでは新規照射技術を用いた食道癌化学放射線療法後の晩期毒性の現状とその予防対策について議論していただきたい。
5.食道癌取扱い規約第12版により治療はどう変わったか?
概要
食道癌取扱い規約第12版は実臨床にできるだけ沿う形で大きく改変された。食道区分における食道胃接合部領域の創設、壁深達度におけるT3の亜分類の新設(cT3r:切除可能、cT3br:切除可能境界)、腫瘍占居部位別のリンパ節群分類の廃止とリンパ節転移個数によるN gradingおよびリンパ節郭清度の変更、そして進行度分類における臨床的進行度と病理学的進行度の分割など、診断基準は大幅に変更され、術式にも影響が及んだ。そこで新規約によって実際の治療はどう変わったのか、新たな基準や分類の実臨床における妥当性や有用性ならびに問題点についての議論を期待する。
ディベート 1.胸部食道癌におけるM1a LNは領域または遠隔LN?
概要
これまで、鎖骨上リンパ節(No.104 LN)については食道癌取扱い規約ではN因子として領域LNに、UICC-TNMではM因子として遠隔LNに分類されてきた。しかし、世界標準は後者であるため、論文作成においてはNo.104 LNはM1LYMとして遠隔因子としつつも領域因子として扱って解析するという矛盾を続けてきており、今回の食道癌取扱い規約第12版ではUICC寄りにM因子としつつも一定の郭清効果は認めるM1a LNとすると設定された。今後は我が国の食道扁平上皮癌に対する豊富なデータと成績をUICCの解析に組み入れて、食道扁平上皮癌に対する世界標準の規約を我々から積極的に提案していく必要がある。そこで、まずは我が国でのNo.104 LNに対する認識を共有すべく本ディベートを企画した。外科、非外科問わず、各施設のデータに基づいて活発な議論を期待する。
教育手術VIDEO企画
(全指定演者予定)
1.上縦隔郭清、中・下縦隔郭清・・(食道外科専門医対策)
概要
鏡視下の拡大視画像に基づいた手術の普及により、より精細な食道の手術解剖の認識が得られ、予防的リンパ節郭清の範囲、メルクマールとなる解剖認識、手順、合併症対策など定型化されつつある。一方、食道外科専門医新規申請の手術ビデオの中には解剖の確認が不十分のまま、デバイスに頼ってリンパ節や脂肪組織を割りながら手術を行なっているビデオも少なくない。予防的郭清とは解剖学的な郭清境界を剥離し、それをトレースすることで郭清組織を包み込むように食道につけて切除することで、まずは根治性と安全性を担保した郭清の基本を理解していただくために本教育ビデオを企画した。エキスパートの手技と解説をじっくりと見て、聞いて、自身の手術に取り入れ、手技の向上への一助になればと期待する。
食道良性 ビデオシンポジウム 1.胃食道逆流症に対する内視鏡治療手技
概要
2022年4月より胃食道逆流症に対する「内視鏡的逆流防止粘膜切除術」が保険適応となった。薬物治療と手術以外に内視鏡治療という新たな選択肢が生まれ、胃食道逆流症診療が大きく変化する可能性がある。しかし、内視鏡的逆流防止粘膜切除術については、現状では適応や手技が定まっていない。特に内視鏡治療手技に関しては、どの部位をどのくらい切除すべきなのかについて十分に明らかになっておらず、不適切な治療は食道胃接合部の通過障害などの新たな病態を引き起こす可能性もある。本ビデオシンポジウムでは、各施設の治療経験を発表していただき、内視鏡治療手技の標準化に向けた議論を行っていただきたい。
シンポジウム 1.食道アカラシアに対するPOEMと外科手術の長期治療成績
概要
食道アカラシアは下部食道括約筋の弛緩不全および食道体部の蠕動障害により食道から胃への通過障害をきたす原因不明の疾患である。従来から食道アカラシアに対する治療法は外科的な筋層切開術(Heller myotomy)が標準とされており,近年は腹腔鏡下筋層切開術(LHM)が一般化してきた。一方、2008年に経口内視鏡的筋層切開術(POEM)が開発され、2016年の保険収載後はより低侵襲な治療法として国内外で普及するようになった。しかしながら、術後の胃食道逆流症の発症など、長期の有効性や合併症については十分な検討がなされていない。本シンポジウムではPOEMと外科手術の長期治療成績について、比較議論していただきたい。
パネルディスカッション 1.食道運動機能障害診療の現状と課題・・シカゴ分類第4版と各疾患の病態解明(English session)
概要
食道運動機能障害では患者の自覚症状と検査所見との乖離がみられることは珍しくなく、そのため日常診療において診断や治療に難渋することが多い。2021年にシカゴ分類第4版が発表された。今回、確定診断が難しい食道運動機能障害(inconclusive manometric dysmotility)についての議論が深まり、multiple rapid swallowやtimed barium esophagogramなどの結果を踏まえて総合的に病態を解釈することの重要性が強調された。しかしながら、依然として各疾患の病態には不明点が多く、根治的な治療法は未だに存在しない。本セッションでは、本邦における食道運動機能障害診療について、シカゴ分類の改訂が診療に与えた影響や各疾患の病態解明への取り組みの現状、さらには今後の課題について様々な視点から議論していただきたい。
2.好酸球食道炎の病態と治療戦略
概要
好酸球性食道炎(EoE)は、主に食物抗原に対するアレルギー反応によって食道上皮内の好酸球浸潤を特徴とする慢性炎症性疾患である。EoEの診断には、欧米では嚥下障害やつかえ感など食道機能障害に起因する症状が必須であるが、本邦では検診の内視鏡検査などで発見される無症候性症例も多い。また、EoEに特徴的な内視鏡所見が知られているが、効率的な生検箇所や、維持治療中の内視鏡サーベーランスの頻度、さらに、治療として用いられるPPIやP-CABなどの酸分泌抑制薬やステロイド局所療法の投与方法・期間などは確立されていない。本パネルディスカッションでは、本邦におけるEoEの病態や治療戦略について討議するため、幅広く演題を募集する。
ワークショップ 1.難治性胃食道逆流症診療の最前線
概要
食道生理機能検査の発展は、難治性胃食道逆流症の病態評価を可能としたが、その病態に基づいた治療戦略は未だ確立されていない。治療抵抗性の逆流性食道炎に対しては、ボノプラザンの開発に加えて、内視鏡的逆流防止粘膜切除術が保険収載され、Nissen手術を代表とする外科治療の位置づけも変化している。一方、治療抵抗性の非びらん性胃食道逆流症に対しては、逆流過敏性食道とのオーバーラップによる食道知覚過敏を考慮した治療戦略が必要であるが、未だ発展途上である。本ワークショプでは、内服薬治療、内視鏡治療、外科治療の観点から、難治性胃食道逆流症の治療の最前線について議論していただきたい。
2.巨大食道裂孔ヘルニアに対する治療の工夫と成績
概要
高齢者人口の増加に伴い、巨大な食道裂孔ヘルニアを有する症例が増加しており、外科的治療の対象となる症例も多い。しかし、巨大食道裂孔ヘルニア手術の問題点として、裂孔閉鎖法と高率なヘルニア再発がある。裂孔閉鎖に関しては裂孔補強用のメッシュの貼付を用いる施設もあるが、最近ではメッシュによる合併症も報告されており、その適応はControversialである。さらに、高率な裂孔ヘルニア再発を軽減する手技として、メッシュが用いられることもあるが、短期成績での有用性はあるものの、長期成績に関しては差がないとする報告もある。本セッションでは巨大な食道裂孔ヘルニア手術における、各施設の再発軽減の工夫や治療成績について議論していただきたい。
横断 パネルディスカッション 1.Real Cancer board・・症例検討
概要
食道癌治療は、内視鏡的または外科的切除治療、化学療法、放射線療法の3本柱に加えて、免疫チェックポイント阻害剤が登場したことにより更なる成績向上が期待されるが、集学的治療としては選択肢が増えてより複雑化し、組み合わせやその順序が大きく結果を左右する時代となってきた。また、手術対象外の症例や再発例でも高い奏効度が得られて治癒あるいはconversion surgeryの適応となることも少なくない。一方、患者の高齢化に伴い低臓器機能または複数の併存疾患を有する症例も増加し、価値観の多様化から患者が望む治療も個々様々になっており、腫瘍の病態と患者の臓器機能および希望に則した質の高い治療戦略の組み立てが重要となっている。そのため、本セッションでは治療選択に悩んだ症例を初発、再発問わず広く募集し、採択された症例の発表を通じて実際のcancer boardさながらに各診療科間で治療戦略を議論していただき、お互いの考えおよび経験を共有することで実臨床における集学的治療の連携と質の向上が図れることを期待する。 (抄録には、症例提示と共に治療選択に悩んだポイントおよび実際に行った治療とその転帰を記載する。)
2.この症例をどうする・・?  良性疾患の症例検討
概要
胃食道逆流症、食道裂孔ヘルニア、食道アカラシア、食道憩室や強皮症などに代表される食道運動機能障害を原因とする疾患もhigh resolution manometryや24時間pHモニタリングの登場によってより正確に病態の把握が可能になり、診断ならびに重症度分類の精度は向上した。一方、治療技術の向上も目覚ましく、これまで腹腔鏡下に行われていた逆流防止術や食道アカラシアに対する筋層切開術も経口内視鏡下に施行され、高い治療成績が得られる時代になってきた。患者毎の細かな病態の違いに対してより適切な治療を選択するためには内科と外科のシームレスな連携と情報共有が不可欠であり、本セッションの議論を通じて診断、治療介入の時期や治療選択について一つの方向性が見えてくることを期待する。 (抄録には、症例提示と共に治療選択に悩んだポイントおよび実際に行った治療とその転帰を記載する。)
3.食道疾患におけるAI導入の可能性
概要
厚生労働省は「働き方の未来2035」にAI(人口知能)の導入を掲げ、医療はAIが得意な分野とされているが、日常の食道疾患診療においてAIは未だほとんど実用化されていない。内視鏡やCTなどの画像診断、病理やゲノム診断、外科治療や化学放射線治療などで既に導入されている、あるいは導入が試みられているAI、未来のAIについて幅広く紹介していただき、今後のAIを用いた食道疾患診療の展望や可能性について論じていただきたい。
要望演題 1.非喫煙・非飲酒例の食道癌
2.遠隔転移を有する食道癌に対するconversion surgery
3.外科的切除可能食道癌に対する臓器温存治療の可能性
4.食道癌同時性または異時性多発重複癌に対する治療戦略
5.食道NEC
6.食道癌根治的化学放射線療法及び予防的照射の至適線量は・・?
7.食道癌CRT後CR例の局所再発に対する内視鏡治療の是非と成績
8.食道癌に対するESD後の術後狭窄を考える
9.CDDP unfit食道癌に対する治療戦略
10頸部食道癌における至適リンパ節郭清範囲
11.Barrett食道腺癌に関する諸問題

一般演題

カテゴリー No. テーマ
A 食道全般 1 解剖・生理
2 実験
3 その他
B 良性疾患 1 先天性疾患
2 食道裂孔ヘルニア
3 食道憩室
4 食道異物
5 特発性食道破裂
6 外傷
7 好酸球性食道炎
8 食道炎・食道潰瘍
9 Barrett食道
10 良性食道狭窄(術後狭窄を含む)
11 アカラシア
12 食道静脈瘤
13 食道運動機能障害
14 病理
15 実験
16 その他
C がん 1 診断 消化管造影検査、内視鏡検査、超音波検査、CT、PET
2 診断 Barrett食道癌
3 診断 その他
4 治療 手術(切除・再建術 オープン)
5 治療 手術(リンパ節郭清術 オープン)
6 治療 内視鏡下手術(胸腔鏡下、腹腔鏡下、縦隔鏡下手術など)
7 治療 内視鏡治療(EMR、ESD、PDTなど)
8 治療 化学療法
9 治療 放射線療法
10 治療 化学放射線療法
11 治療 集学的治療
12 治療 ステント治療
13 治療 遺伝子治療・ワクチン療法
14 治療 チーム医療
15 治療 緩和ケア
16 治療 栄養管理、NST
17 治療 リハビリテーション
18 治療 その他
19 病理
20 分子生物
21 疫学・統計
22 実験
23 その他

登録方法

  • 抄録の文字数制限
    演題タイトル:全角40文字/半角80文字
    抄録本文:全角1,100文字/半角2,200文字
    ※図表がある場合には全角840文字/半角1,680文字
  • 登録可能な著者数、所属施設
    登録可能な著者数:筆頭演者を含め10名以内
    登録可能な所属施設:10施設以内
    所属登録は主たる所属機関のみとなります。(複数選択不可)
  • 原則として筆頭演者1名につき1演題のご応募といたします。
  • 所属機関名は「大学名 所属科」で記載ください。
    原則登録通りとさせていただきますが、一部抄録集に掲載する際に、主催校の判断で表記を統一する場合がございます。
  • 演題登録時に、任意のパスワードを設定していただきます。パスワードを紛失した場合でも、セキュリティーの関係上問い合わせには一切応じられませんのでご注意ください。
  • ご登録いただいた抄録はそのまま掲載されます。誤字・脱字・変換ミスを含め、校正・訂正は行いませんので、登録送信ボタンを押す前に、必ず内容に間違いがないかを十分にご確認ください。
  • 登録完了後、ご登録いただいたメールアドレスに演題受領通知が送信されます。
    2日を過ぎても受領通知がない場合、他の受信フォルダー(迷惑メール受信フォルダーなど)を確認のうえ、下記運営事務局までE-mailにてお問い合わせください。
  • 一度登録された演題に修正を加えるときは、登録内容確認画面にアクセス後、登録番号とパスワードを入力し、「確認・修正」ボタンを利用します。
    締切期限前であれば、修正・確認ができます。
  • 一度登録された演題を削除するときは、登録内容確認画面にアクセス後、登録番号とパスワードを入力し、「削除」ボタンを利用します。
    締切期限前であれば、削除ができます。

言語について

  • 演題タイトル・著者名:原則日本語
  • 抄録言語: 日本語・英語いずれも可能です。
    ※主題セッションは英語での抄録のご登録およびご発表を推奨いたします。
  • 発表言語:日本語・英語いずれも可能です。
  • 発表スライド言語:日本語・英語いずれも可能です。

利益相反について

産学連携による臨床研究には、学術的成果の社会への還元(公的利益)だけでなく、産学連携に伴い取得する金銭・地位・利権など(私的利益)が発生する場合があり、この二つの利益が研究者個人の中に生じる状態を利益相反と呼びます。
日本食道学会は、2011年9月27日に施行された「食道疾患臨床研究の利益相反に関する指針」(平成25年6月12日「食道疾患研究の利益相反に関する指針」に名称変更)に従い、臨床研究の学会発表での公明性を確保するため、第67回学術集会より発表者の利益相反状態について自己申告を行っていただくこととなりました。
当日は、利益相反状態の有無に関わらず、状況を開示いただきます。

発表当日の開示フォーム

  • 口演セッションで発表の方
    スライド2枚目(タイトルスライドの次)に、挿入して開示してください。
  • ポスターセッションで発表の方
    ポスターの演題名の下に COI 状況を開示してください。

申告すべき利益相反(COI)がない時

申告すべき利益相反(COI)がある時

演題オンライン登録

演題登録に関するお問合せ先

第77回日本食道学会学術集会 運営事務局
日本コンベンションサービス株式会社 関西支社
〒541-0042 大阪市中央区今橋4-4-7 京阪神淀屋橋ビル2F 
TEL:06-6221-5933 E-mail:program-77jes@convention.co.jp