この度、第69回日本小児保健協会学術集会を令和4年6月24日〜26日の3日間にわたり、三重県津市にございます三重県総合文化センターで開催することとなりました。2020年からの新型コロナウイルス感染症の影響が続いていることから、一部現地会場を設定し、WEBとのハイブリッド開催を予定しております。
超少子化時代が続く中、子どもたちの健やかな成長を達成するには、医療はもとより、保健、福祉、教育、行政など、すべての分野の総力を集めることで、はじめて未来を担う子どもたちが安心して、安全に暮らすことができる社会が築かれるものと思います。本学術集会の大会テーマは「みんなが安心で安全な未来をめざして −こどもの成育における医療・福祉・教育の協働−」と致しました。子どもを取り巻く環境は近年大きく変化しており、いじめ、虐待、不登校、貧困、発達異常、自殺、などなど、数え上げたら、本当に多数の課題が山積しています。2018年12月に成育基本法が成立し、今後ますます国や市町村、関係機関の働きかけが増すことで、子どもの成育には追い風を受けることと思います。また2020年からは国の事業としてチャイルドデスレビュー(CDR)が始まり、予防可能な子どもの死をいかに防ぐかの施策も始まりました。そのような状況の中で、1つ1つの問題をできることから議論を進めていければと思います。本学会を通じて、子どもが安心して安全な成育ができることで明るい未来を切り開くきっかけとなる学会になれば幸いです。
ぜひ多くの皆様にご参加いただきますようにお願い申し上げます。