ご挨拶

第61回日本周産期・新生児医学会学術集会会長
奥山宏臣
(大阪大学小児成育外科教授)

 この度、第61回日本周産期・新生児医学会学術集会を大阪で開催させていただくことになりました。会場は大阪国際会議場で、会期は2025年7月13(日)-15日(火)を予定しております。この歴史ある、そして諸先輩方の思いの詰まった学術集会を担当させていただきますこと、大変光栄に存じます。大阪大学関連では第46回会長窪田昭男(大阪府立母子保健総合医療センター小児外科)、第60回会長和田和子(大阪母子医療センター新生児科)に続いて3回目ですが、大阪大学として主催するのは初めての学術集会となります。

 今回の学術集会のテーマは「Future is yours! 〜周産期医療の未来は君の手に〜」としました。周産期医療は、お産を担う母親と生まれてくる赤ちゃんを支援するため、災害や紛争に関わりなく、常に救急体制を維持することが求められます。我が国の周産期医療はこれまで、医療者の献身的な努力に支えられ、世界有数のレベルを保ってきました。しかし近年、労働条件の過酷さや働き方改革の波を受けて、全国津々浦々でこの体制を維持することが難しくなっています。また燃え尽きて、医療現場を立ち去る者も少なくありません。そこで第61回は、未来の周産期医療を担う若い方々を応援する集会にしたいと考えております。

 第60回に続いての大阪での開催となりますが、継続して議論するテーマや、外科という特色のあるテーマを中心に、多科・多職種の皆さんに参加していただける実りある学術集会にしようと鋭意準備を進めております。大阪の夏に負けないような、熱い熱い討論に加わっていただけましたら幸いです。来年の会期は、大阪万博2025の真只中となります。会場の夢洲は学会場の大阪国際会議場にも近く、学会の合間には万博も楽しんでいただけると思います。ご同僚・ご家族と共にご来阪いただき、大阪の夏を楽しんでいただければと思います。多くの皆様のご参加をお待ちしています。