第26回国際膵臓学会/第53回日本膵臓学会大会第26回国際膵臓学会/第53回日本膵臓学会大会

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会長挨拶

第26回国際膵臓学会大会・第53回日本膵臓学会大会 合同大会開催にあたり

 このたび第26回国際膵臓学会大会・第53回日本膵臓学会大会 合同大会を、2022年7月7日(木)~9日(土)の3日間にわたり京都国際会館にて開催させていただくにあたり、一言ご挨拶申し上げます。
 国際膵臓学会(IAP: International Association for Pancreatology)は、世界の膵臓を対象とする研究者と臨床家の緊密な連携の促進と、若手膵臓研究者の発掘と支援を目標として設立され、我々の日本膵臓学会をはじめとして、米国、欧州、豪州、ラテンアメリカ、中国、インドなど世界の膵臓に関する学術集会が参加して成立しております。
 国際膵臓学会は1984年から過去24回の学術大会を開催しておりますが、第4回大会が1990年に長崎で開催されて以来、2016年に仙台で開催された第20回大会まで、これまでに5回の大会が日本で開催されており、これが6度目の日本で開催される国際膵臓学会となります。また、2004年の第11回大会が第35回日本膵臓学会大会との共同開催となって以来、それ以降の3回の日本で行われた国際膵臓学会大会は、同年の日本膵臓学会大会との合同学会として両者の密接な連携のもとに開催され成功を収めてきました。今回も国際膵臓学会大会会長である竹山と日本膵臓学会大会会長である高折が一致協力して、合同学術集会を準備しており、それぞれのスタッフも一丸となって開催に向けて努力しているところです。
 皆様のご承知のように、Covid19拡大の影響により2020年初頭から学術集会はほぼすべてがWeb開催またはHybrid開催となっており、対面での熱い討議がされなくなって久しいのが現状です。国際膵臓学会の2020年フランス大会はWeb開催となり、2021年インド大会(第25回)は開催の見通しも立っておりません。日本膵臓学会も第51回大会はHybrid開催で何とか行われ、第52回大会もHybrid開催となる見込みです。その中で、我々がお世話させていただく次回大会は何とか現地参加を主体とした過去の学術集会に近い形での大会の復活を目指しております。そこで、国際膵臓学会大会のテーマは”Reunion towards a new horizon” (新しい地平を目指す再会)とし、日本膵臓学会大会のテーマは「一期一会:新しい地平を目指して」といたしました。Covid19を克服して、全国の、そして世界の膵臓研究者と、かけがえのない再会の一期を京都の地で分かち合いたいとの思いを込めさせていただきました。
 欧米、アジアからだけではなく世界の同学の士に参加をいただき、活発な討議を通じて、我が国の膵臓学を志す若手への刺激になることも大きな目標の一つとなっております。Covid19も京都の夏の暑さも吹き飛ばすような、熱い学術集会を目指しております。

 パンデミックを乗り越えて皆様との再会を切望しておりますので、診療科や職種を乗り越えてのご参加をお待ち申し上げます。

第26回国際膵臓学会大会会長 竹山宜典
(近畿大学外科 肝胆膵部門)
第53回日本膵臓学会大会会長 高折恭一
(長浜市病院事業 管理者)