回復期や生活期のリハビリテーションに関わっていくと、絶望の淵に追いやられた患者さんの目に生気が戻る瞬間、目の色が変わる瞬間に遭遇することがあります。嚥下障害が回復して久しぶりに食べ物を口にする瞬間、装具と杖を使って自分の足で歩きだす瞬間、片手が不自由で苦労はしたが調理訓練で満足のいく料理に仕上がったとき、試験外泊で退院後の生活イメージができて晴れ晴れとした気分で帰院したとき、復職に向けた課題を一つずつ乗り越え晴れて就労の再開が決まったときなど様々です。その瞬間瞬間がその人の復権への一歩に繋がっていることをしっかりと認識しつつ、私達が何をやるべきなのか、今一度振り返り、多くの方と学び、共有する場にしていきたいと思います。