会長挨拶
この度、2023年9月7日(木)~9日(土)の3日間、第30回日本排尿機能学会を京成ホテルミラマーレで開催させていただくこととなりました。歴史ある本会を開催させていただくことを大変光栄に思っております。
今回は、メインテーマを「神経因性膀胱REVISITED!~患者さん中心の排尿医療を目指して~Neurogenic Lower Urinary Tract Dysfunction Revisited!~Patient-centered Approach from Bladder to Brain~」とさせて頂きました。
日本排尿機能学会は、1973年に神経因性膀胱研究会としてスタートした学会であり、2023年は創立50周年、学会設立後としても30周年となる節目の年に当たります。そこで、本大会では、脳卒中、パーキンソン病、認知症はもとより、脊髄あるいは末梢神経障害による神経因性膀胱に再びスポットを当て、この50年間の進歩を振り返り、今後の展望を示したいと考えております。
勿論、本学会の主要な分野である、過活動膀胱、前立腺肥大症、夜間頻尿、低活動膀胱、尿失禁、骨盤臓器脱に関しては、基礎研究から診断法、行動療法、薬物療法、外科的治療に至るなどの最新の知見を取り上げる予定です。さらに、前立腺癌の治療に伴う下部尿路機能障害などで近年クローズアップされている、泌尿器癌治療と下部尿路機能障害に関するセッションも予定しています。学会での活発な討論とともに、大いに交流を深めて頂ければ幸いです。
特別講演を賜る海外の先生方にも、コロナ禍の収束を祈りつつ、可能な限り千葉に御越し頂き、直接、会員先生方と交流を頂ければと考えております。本学会の輝かしい50年の歴史の中で、脳神経内科の担当は、2003年、榊原の恩師の千葉大学 服部孝道教授に続いて、今回2023年が2回目(20年振り)となります。千葉大時代からの盟友であります関戸先生と共に、精一杯頑張りますので、何卒、多くの先生方の御越しをお待ちしております。
第30回日本排尿機能学会
会長 榊原 隆次
(東邦大学医療センター佐倉病院 脳神経内科 教授)
副会長 関戸 哲利
(東邦大学医療センター大橋病院 泌尿器科 教授)