第24回日本臨床内分泌病理学会学術総会 第24回日本臨床内分泌病理学会学術総会

会長挨拶

第24回日本臨床内分泌病理学会総会
会長 岡本高宏
東京女子医科大学 乳腺・内分泌外科学 教授

 このたび、第24回日本臨床内分泌病理学会総会を開催させていただくことになりました。伝統ある本学会の学術総会を担当させていただき、大変光栄に存じます。また、機会を与えて頂きました関係の皆さまに深く感謝申し上げます。

 開催の準備にあたりまして、新型コロナウイルス感染拡大の懸念から会員の皆様にはご理解とご支援を賜り誠にありがとうございます。開催方式につきましては感染の動向を把握しながら検討を重ねて参りました。しかし、流行が鎮静化しない状況を踏まえまして、感染拡大防止を最優先とし、9月25日(金)-26日(土)の2日間に予定しておりました両国KFCホールでの現地開催は取りやめ、Web開催とさせていただきます。

 総会のテーマを「患者さんとの対話に活かす内分泌病理学」と致しました。病理診断は医療の重要な柱であります。その診断名は患者さんや家族の生活あるいは生き方にときに大きな影響を及ぼします。受診者の未来を見据えた対話で内分泌病理学をどのように活かすべきかを学ぶ機会にしたいと考えております。

 特別講演では岸田由起子先生(東京逓信病院、病理診断科、部長)に『病理外来の実際』を、そして田原 信先生(国立がん研究センター東病院、頭頚部内科、科長)に『ゲノム医療の展開』をご講演いただきます。また、シンポジウムでは「病理診断の不確実さをどう伝えるか?」をはじめ、「疾患データベースにおける病理学的データとその利活用」、そして「診療ガイドラインと病理学的エビデンス」と臓器横断的なテーマを取り上げ、さらに「甲状腺腫瘍における遺伝子解析」では臨床応用に踏み込んだ議論をしていただきます。また、一般演題はスライドに音声を付けた形でご発表頂き、皆様にご視聴いただけるように致します。

 多くの参加者が一堂に会して様々な議論を取り交わすことができないのは甚だ残念でありますが、教室員一同全力で準備を進めてまいる所存でございます。コロナ対応でご多忙のことと存じますが、総会への多くの皆様のご参加を心よりお待ちしております。