ご挨拶

第13回肥満と消化器疾患研究会 当番世話人
愛知医科大学内科学講座消化管内科教授
春日井邦夫

この度、第13回 肥満と消化器疾患研究会の当番世話人を拝命し、大変光栄に存じております。第13回の本会は 2023年4月5日(水)に長崎の出島メッセにて開催させていただきます。

本研究会は日本消化器病学会の菅野健太郎元理事長のご提案により、肥満に起因する消化器疾患の病態解明と治療法の進歩に取り組んでいくことを目的として、「肥満・栄養と消化器疾患」諮問委員会が発足し、その活動の一環として日本消化器病学会の附置研究会として設置された「肥満と消化器疾患研究会」を母体としております。恩地森一愛媛大学名誉教授を代表世話人として、日本消化器病学会総会にあわせた附置研究会として開催され平成23年から25年に3回開催されました。その後、平成26年からは、日本消化器病学会関連研究会へと移行し、坂井田功先生、竹井謙之先生、そして令和3年からは池嶋健一先生が代表世話人として会の発展に努められております。

肥満は糖尿病や脂質代謝異常症、高血圧に代表されるような動脈硬化性疾患のリスク因子に加え、蛋白尿、高尿酸血症など様々な疾患・病態の発症基盤となっています。消化器疾患としては、GERD、NAFLD/NASH、胆石症はもとより、多くの消化器癌のリスクとなることが知られてきました。治療法に関しては、さまざまな薬剤の登場による内科的治療の発展に加え、外科的内視鏡的減量・代謝改善治療が普及してきており、多くの領域で精力的に研究が進められています。本研究会では肥満と消化器疾患についての最新の研究成果を基礎・臨床の両面から発表していただき、活発に議論することで、病態の解明と疾患の診断・治療・予防の発展に寄与することを目指しております。

新型コロナウイルス感染症の蔓延により、第10回および第11回はWeb開催となり、第12回はハイブリッド形式での開催となりました。今回もハイブリッドを基本としての開催となっております。本会の役員および会員の先生方はもちろん、本研究会にご興味も持たれた先生方の多数の演題のご応募とご出席を心よりお待ち申し上げます。